【令和のPTA経験談】やってよかった&ちょっぴり苦いエピソードをご紹介
みんなの意識も組織の形も時代に合わせて、変わっている!? 令和のPTA、進化しています!
PTA役員の引き継ぎの時期になると、保護者みんなが目を伏せる……。なんだかかかわりたくないような空気、ありませんか? 時代の変化に合わせ、少しずつ前向きに変わっているPTAの形をリポートします!
PTAに詳しいジャーナリストに聞きました
教えてくれたのは… ●大塚玲子さん ジャーナリスト PTAなどの保護者組織や、多様な形の家族についての取材、執筆を続ける。新刊は『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』(教育開発研究所)。
Q.そもそもPTAって、何のための組織ですか? A.学校の子ども全員のために活動する組織 PTAはParent(保護者)とTeacher(教員)が子どもたちのためにAssociation(協力)する組織。ただし現状は、ほぼ保護者による活動です。その学校に通う子どもたち全員のために活動する公共的な団体であり、そもそもは自主的な活動によるボランティア。本来は「やりたい人がやる」が原則です。 Q.子どもが入学したら、PTAは必ず入るものですか? A.入るか入らないかは完全に自由 誤解されがちですが、PTAは学校とはまったくの別団体。任意団体なので、入会も退会も自由です。学校はPTAという他団体の、手紙の配布や回収を代行していますが、これは「その学校に通うすべての子どものため」という大義があるためで、非加入家庭の子どもも区別せず、平等に扱う必要があります。
PTAのネガティブなイメージは、どこからきている?
▶強制加入・会費徴収と個人の都合を考えない活動が問題 まず、本来は任意加入の団体なのに、多くの学校でいまだに強制加入になっていることが原因では。加入意思確認書がある場合でも形式上だけで、「入るのが当然」という周りからの圧力もあるでしょう。また、給食費などと一緒に会費が引き落とされるケースがありますが、「学校に払うべきお金なのかな?」と勘違いしやすくなっているのも、実は法律的には危ういラインなのです。また、最も拒否反応が多いのは、互いに押しつけ合う空気が流れる“委員決め”。実際に役員になると、平日の昼間に会議を行ったり、休日の家族の時間に集合を強いられたり。仕事や子どもとの時間を犠牲にするのがつらいという声も。