香港で日本産青果を常設販売 販売員が安全性、味などアピール
JA全農グループの全農國際香港有限公司は9日、香港の大手小売りグループ「PARKnSHOP」の店舗に、日本産青果物を販売する常設カウンターをグランドオープンする。海外店舗での常設カウンター設置は初めて。高品質な日本産青果物の知識を習得した販売員が常駐し、旬の青果物を売り込み、輸出拡大を狙う。 店舗は「Fusion太和店」。カウンターには、日本産青果物の安全性や味などの知識を2週間かけて習得した販売員が常駐する。旬の青果物を常時10種類ほど取り扱い、健康志向や高品質を求める消費者に売り込む。グランドオープン時には、イチゴやミカン、ハクサイ、ダイコンなどをそろえる。 同グループは香港への青果物輸出の拡大に向け、産地と一体となった生産・販売体制づくりを強化する。2024年度は、山形、山梨、岡山、鳥取、大分を中心に青果物の取扱量を拡大し、流通コストの引き下げを目指す。 全農國際香港有限公司の中西誠社長は「日本の産地と香港の消費者を結ぶ取り組みを強化していきたい」と展望する。 在香港日本国総領事館、日本貿易振興機構(ジェトロ)、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)で構成する、香港向け日本産品等輸出支援の取り組みの一環。
日本農業新聞