オフ系カスタムのトレンドは未開の荒野を駆け抜ける「オーバーランダー」
■軽自動車だってオーバーランダーになれる!
排気量660cc以下、全長3・4m・全幅1・48m・全高2m。大排気量で大型のクルマよりはパワーに劣る。しかし、狭い道が多い日本の山道を行くのなら、小回りが効き、細い道に入れる車格の軽だって、立派なオーバランダーにカスタムできる。 広大な土地が広がる欧米のオーバーランダーは、厳しい未舗装の道や原野を走り抜けるためにマッチョなモデルをベースにカスタムしていく。 そんなスタイルもカッコいが、整備されたオートキャンプ場や、未舗装路といっても幅の狭い山道が多い日本なら、軽自動車だって十分にオーバーランダースタイルにカスタムして、ワイルドに車中泊仕様にすることが可能だ。 現実問題として、その方が経済的に助かるし、自分の手でカスタムできる要素も増えて、楽しさが増してくる。どんなスタイルにするか、参考にしてほしい。
■ジムニーカスタムの老舗が送り出したデモカー<ジムニーベース>
【ジムニーカスタムの老舗が本気で組んだデモカーです。オリジナルパーツで走破性と耐久性をさらに高めて、スタイリッシュに!(高橋さん)】 ショウワガレージ 「JB74アウトドアスタイル」 「フロントバンパースポイラー シボブラック」(6万9300円) 「SHOWAGARAGE ORIGINAL WHEEL ”R8” 15×6.0J ±0 マットブラック」 1970年に発売されて以来、伝統的な四駆車の構成を守り続ける日本を代表する軽四駆、ジムニー。そのカスタムを長年手がける老舗がショウワガレージだ。東京オートサンロン2024に出展したデモカーは、JB23の時に人気だったクールカーキメタリック塗装にルーフラックやラダーを装着したJB74アウトドアスタイル。元々オフローダースタイルのジムニーに装着するパーツや装備を同じブランドで揃えたりする。
■70~80年代の南カリフォルニアの雰囲気に<ジムニーベース>
【ここもジムニーをはじめとした、軽自動車を知り尽くしたショップ。ホイールとサイドのデカールがクラシカルでいい雰囲気です(高橋さん)】 アウトクラスカーズ 「ジムニー JB64」 「サイドステップ」(6万5890円) 「牽引フック付き スキッドプレート」(7万4800円) 「リアゲートカバー」(4万1800円) 「FRP製オーバーフェンダー」(10万8900円) ジムニーJB64にヴィンテージ風グリルを取り付けたり、オフロード感の強いタイヤを装着したりで、レトロ感満載にカスタムアップ。しかし、牽引フック付きスキッドプレートやFRP製のオーバーフェンダー、大きく頑丈なルーフラックなどは、本気のオーバーランダーを感じさせてくれる。草原を駆け抜けるのが似合いそうなスタイルになっている。