TX3駅の駐輪場有料化へ 来年4月から つくば市内
現在利用料が無料となっている、茨城県つくば市内のつくばエクスプレス(TX)研究学園駅、万博記念公園駅、みどりの駅3駅近くのTX高架下駐輪場(自転車駐車場)が、来年4月から有料化される方向で検討されている。 市によると新たな利用料金は、近隣のみらい平駅(1日150円、1カ月定期一般1880円~、学生940円~)や守谷駅(1日110円、定期1カ月一般1670円、学生1150円)などと同程度になる見通しだ。開会中の同市議会12月議会に関連議案が提案されており最終日の26日に可決されれば、市が来年3月末に3駅の駐輪場用地を、TXを運行する首都圏新都市鉄道に返還し、来年4月から同鉄道が有料化して運営する予定だ。 3駅の駐輪場は2005年のTX開業以来、市が高架下用地を同鉄道から無償で借り受け、同鉄道に対する駐輪場用地の固定資産税を減免して、市が利用料無料で運営してきた。2023年度は3駅合わせて1日平均1710台が利用している。 利用状況は、最も利用率が高い研究学園駅東が収容台数216台に対し、2023年度の1日平均利用台数は362.1台で利用率は167.6%、同駅西が収容492台に対し利用482.5台、利用率は98.1%と、新たな駐輪場スペースの確保が課題となっている。これまでもみどりの駅は収容台数を2020年度に325台から624台に拡張、万博記念公園駅は22年度に189台から315台に拡張している。 同市公園・施設課によると、市が同鉄道に駐輪場用地の拡張について相談、つくば駅を含めTXの他17駅の駐輪場は有料となっていることなどから、市が駐輪場を有料化して運営する方法も選択肢の一つと打診したところ、有料化して同鉄道が運営する方向になった。駐車スペースの不足に対しては、同鉄道が2段式サイクルラックの設置を検討するなどしているという。