米国株式市場=ダウ1500ドル超高、3指数が最高値 トランプ氏勝利受け
[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場は大幅続伸して取引を終えた。米大統領選でのトランプ前大統領の勝利を受け、主要3指数がいずれも過去最高値を更新した。 トランプ氏が掲げる新たな関税はインフレ加速などにつながる可能性があるものの、市場では減税や規制緩和への期待が高まった。 同氏の勝利を受けて「トランプトレード」が広がり、米国債利回りやドルが大きく上昇、暗号資産(仮想通貨)ビットコインは過去最高値を更新した。 ダウ工業株30種とS&P総合500種は2022年11月以来の大幅な上昇率を記録。ナスダック総合は今年2月以来の大幅上昇となった。 S&P500の主要11セクターでは金融の上昇率が最大。規制緩和の恩恵を受けるとみられる銀行が買われ、銀行株指数は10.68%急伸した。 中小型株で構成するラッセル2000も5.84%上昇し、3年ぶり高値を付けた。国内事業中心の銘柄は規制緩和や減税の恩恵を受けやすく、関税へのエクスポージャーが低いとみられている。ただ、米国債利回りの上昇は借り入れへの依存が大きい傾向にある中小企業の痛手となる可能性もある。 金利の影響を受けやすい不動産や公益事業は下落。トランプ氏の政策がインフレを加速させ、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策見通しに影響する可能性を警戒した。 FRBは6─7日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利下げを実施すると引き続き予想されている。ただ、CMEのフェドウオッチによると、市場では12月の利下げ観測が後退し始め、来年の利下げ回数の予想も減少しつつある。 2期目のトランプ政権で上昇が見込まれる銘柄が買われ、トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは5.94%高、テスラは14.75%高。 仮想通貨関連やエネルギー株も好調だった一方、再生可能エネルギー関連株は下落した。 市場は共和党が議会上院の過半数を奪還したことを受け、下院でも多数派を維持できるかどうか注視している。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.51対1の比率で上回った。ナスダックでも1.84対1で値上がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は186億8000万株。直近20営業日の平均は121億6000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 43729. +1,508 +3.5 42850. 43778. 42850. 93 .05 7 40 78 40 前営業日終値 42221. 88 ナスダック総合 18983. +544.2 +2.9 18772. 19000. 18730. 47 9 5 76 50 21 前営業日終値 18439. 17 S&P総合500 5929.0 +146.2 +2.5 5864.8 5936.1 5864.8 種 4 8 3 9 4 9 前営業日終値 5782.7 6 ダウ輸送株20種 17462. +890.4 +5.3 35 4 7 ダウ公共株15種 1013.6 -9.52 -0.9 4 3 フィラデルフィア 5215.5 +157.7 +3.1 半導体 7 4 2 VIX指数 16.27 -4.22 -20. 60 S&P一般消費財 1697.0 +59.31 +3.6 6 2 S&P素材 596.00 +7.05 +1.2 0 S&P工業 1195.4 +45.24 +3.9 0 3 S&P主要消費財 855.82 -13.67 -1.5 7 S&P金融 824.22 +47.84 +6.1 6 S&P不動産 267.43 -7.24 -2.6 4 S&Pエネルギー 717.29 +24.50 +3.5 4 S&Pヘルスケア 1725.3 +2.63 +0.1 7 5 S&P通信サービ 327.86 +7.62 +2.3 ス 8 S&P情報技術 4557.2 +112.1 +2.5 3 8 2 S&P公益事業 393.82 -3.89 -0.9 8 NYSE出来高 15.03億 株 シカゴ日経先物1 ドル建て 40075 + 大阪比 2月限 375 シカゴ日経先物1 円建て 40035 + 大阪比 2月限 335