【陸上】住所大翔が1時間19分39秒の大会新V 22年世界陸上8位ウォーカーが復調アピール/元旦競歩
◇第73回元旦競歩(1月1日/東京・神宮外苑絵画館20km競歩路コース) 男子20kmは住所大翔(富士通)が大会新記録の1時間19分39秒で4年ぶり2度目の優勝を遂げた。 元旦競歩の全種目優勝者をチェック! コースの一部が9月の東京世界選手権と同じというこの大会。1周1350mを14周と1100m歩く男子20kmは、思わぬかたちで順位が決まった。 序盤から先頭に立った前回Vの勝木隼人(自衛隊体育学校)に住所らがつく展開。中盤からは2人の勝負となった。残り5周に入って勝木が住所を引き離していく。 フィニッシュは勝木が先で、住所は5秒ほど後。だが、勝木が3枚目の警告でフィニッシュタイムにプラス2分となり、住所の優勝となった。レース中は冷たい風がやや強く吹くなか、住所は2020年に鈴木雄介(富士通)がマークした大会記録1時間20分01秒を22秒更新した。 「順位は意識していなくて、練習の一環として1km4分00秒~4分05秒ぐらいのペースで行こうと思っていました。結果的に1時間20分を切る中で余裕を持ってフィニッシュできたので、成長していると実感しました」と住所。途中で勝木から離れたが「1km3分50秒前後まで上がって自分の考えているレースプランとは違ったので、追いかけませんでした」と説明した。 2022年オレゴン世界選手権では8位入賞を果たしたものの、23年日本選手権20kmは4位にとどまり、夏のアジア選手権は体調不良で途中棄権に終わっている。 昨年は歩型を見直しに着手。「東日本実業団では高校生みたいに5000mからやって、ホクレン・ディスタンスチャレンジでは10000mと徐々に距離を伸ばして自己ベストが出ました」。昨年の10月の全日本競歩高畠大会20kmでは自己ベストの1時間18分46秒をマークして、山西利和(愛知製鋼)に次ぐ2位に入った。 「今は良い状態。1km4分00秒のペースでは苦しくないし、押し切れるところまで上がってきた。順調に来ている」と住所。東京世界選手権代表入りを目指して、2月16日の日本選手権20kmへピークを合わせていく。 22年世界選手権金メダリスト・山西利和(愛知製鋼)らと争うことになるが、「みんなでガンガン攻め合って、おもしろい大会にしたい」と話していた。
月陸編集部