宇宙ごみに接近、撮影成功 「世界初」、目標まで数百m
日本の宇宙企業「アストロスケール」は26日、宇宙ごみ除去技術を確立するための実証衛星「ADRAS―J」(アドラスJ)が、目標のロケット残骸から数百mにまで接近し、撮影に成功したと発表した。同社は高速で宇宙空間を漂うスペースデブリを、ここまで近距離で撮影できた画像の公開は世界初だとしている。 【写真】国際宇宙ステーションから投棄され、燃え残って民家を直撃したごみ
この残骸は日本が2009年に打ち上げたH2Aロケット15号機の第2段部分で全長約11m、直径約4m、重さ約3トン。地上約600キロの地球の軌道上を高速で周回している。真っ暗な宇宙空間に、茶色の断熱材に覆われた機体の姿が浮かび上がっている。 実証衛星は今年2月にNZから打ち上げられた。