高卒工場勤務がITベンチャーで下剋上。社内MVPから一転、コーヒー屋を地元・小田急沿線で立ち上げ
一つの点に集中すると、ビックバンが起きる
厚木という地名を冠しているからこそ、「この地域の中だけでは終わらせたくない」という信念を持つ。 目標は、コーヒー界のアカデミー賞とも呼ばれる「Cup of Excellence」という大会でファーマー(農園側)として優勝することだ。国際的な品評会で、地域と共に成長するコーヒーブランドとして世界中にその名を轟かせたいと夢見る。 海外進出も視野に入れ、その第一歩として、ロンドンのHISの販売ショップで、試験的にコーヒーのテイスティングを始めた。 だが、立ち上げ当初から地域への愛を強くもっていた酒井の姿勢は変わらない。 本厚木駅のミロードでは、新しい厚木土産として、遠方から来る客も増えている。 「厚木っていう地域に集中して深ぼることで、自然と世界で戦える力がついていくんじゃないかなと思っています。“一つの点に集中すると、ビックバンが起きる”。そう信じて突き進んでいきます」
若尾幸歩