【野村康太】俳優に向いていないと悩んだことも。大先輩に芝居の楽しさを教えてもらった
2022年に俳優デビューし、2024年は4本のドラマ、2本の映画に出演。なかでもドラマ『夫の家庭を壊すまで』では、俳優として圧倒的な表現力を見せ人気が急上昇。順調にキャリアを重ねて見えるけれど、そこには人知れず葛藤したことも。もがきながらも真摯に取り組む野村さんの仕事への向き合い方とは? 〈画像で見る〉爽やかな笑顔に注目!「野村康太のインタビューショット」全部見せ!
――改めて野村さんが俳優を始めたきっかけを教えて下さい。
高校時代は寮に入りバスケ一筋の生活を送っていました。バスケはもう充分に頑張ったと思えたので、高校2年生の終わり頃、大学に行くのか、仕事をするのか進路を考え始めました。僕は小さい頃から映画やドラマを観るのが好きで、ずっと映像の世界に憧れがありましたし、菅田将暉さんが主演の『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』というドラマを観たときにすごく心に影響を受けたんです。僕も菅田将暉さんのように誰かに影響を与えられるような存在になりたいなと思い、俳優への道を進むことを決意しました。
――デビューして2年たちましたが、どうでしたか。
じつは一度、辛すぎて俳優業を辞めようとしたんです。僕は俳優には向いていないと。両親に泣きながら辞めたいと伝えたら、話を聞いてくれて、もう少しだけ頑張ってみようと言ってくれました。次の出演作品も決まっていたので、ひとまずその作品をやってみてそれでもまた辞めたいと思ったら相談しよう、と一旦保留にしました。その作品というのが、松本まりかさん主演の『夫の家庭を壊すまで』。そこでお芝居の楽しさに目覚めることができたんです。 とくに、松本さんからはとてもいい影響を受けました。受け取るものもたくさんありましたし、お芝居の楽しさを教えてもらいました。正直、今までは芝居を楽しいと言いながらもどこか本心ではない部分もあったのですが、今は心の底からお芝居が楽しいなと思えるようになった。本当にあの作品に出会えてよかったなと思います。 撮影/前原哲也 ヘアメイク/SUGA NAKATA スタイリング/能城匠 取材・文/池城仁来 Edited by 髙橋 ミチル
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