男子は山形城北、女子は米沢中央が全国切符 春高バレー山形県大会
「春の高校バレー」の愛称で知られる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会への出場権をかけた山形県大会の決勝が20日、山形市総合スポーツセンターで行われた。男子は東北文教大山形城北が山形中央を下して10年ぶり3度目の優勝を決め、女子は米沢中央が山形商を破り5年連続14度目の全国大会出場を果たした。 男子は、今年の全国高校総体で決勝トーナメントに進んだ実力校・山形城北と山形中央が序盤はほぼ互角の戦い。山形城北は、佐藤純大（2年）と主将の太田絢斗（3年）のWエースが攻守で均衡を破り、第1セットを奪った。山形中央も第2セットを奪い返して懸命に追いすがったが、疲れからかミスが目立ち始め、流れは山形城北に。山形城北が第3、第4セットを連取して勝負を決めた。 女子は、県内でも抜群の安定感をみせる米沢中央が実力通りの試合運びで山形商を圧倒。打点の高い佐藤鈴（3年）、強力スパイクの岡崎芽依（2年）、サウスポーの桜井好香（3年）ら強力なアタッカー陣が好調で、山形商のブロックを次々に打ち崩し、優位に試合を進めた。山形商も奮闘したが、セットを奪うことはできなかった。 全国大会は来年1月5～12日、東京体育館（東京都渋谷区）で行われる。 ◇ 男子・東北文教大山形城北 安部功監督「非常に力強い応援が背中を押してくれた。3年生は下級生のころから負け続けたが、中心になってチームをまとめてくれた。春高バレーで山形県勢はベスト8の壁を破れていない。そこを目標にチーム一丸で頑張りたい」 太田絢斗主将「相手（山形中央）は今年に入ってずっとフルセットで戦ってきたので、簡単には勝たせてくれないと思っていた。最後は気持ちで負けないようにチーム全体で向かった。春高の目標はベスト8。大会まで数カ月だが、もう1度立て直したい」 女子・米沢中央 石田和也監督「国体からの転戦となり、ハードな日程の中でコンディションづくりが難しかった。自分たちのミスでリズムを崩すこともあったが、アタッカー陣の頑張りで攻めることができた。今年は全国高校総体、国体とベスト16だったので、さらなる高みを目指したい」 佐藤鈴主将「第3セットはサーブ、レシーブが崩れ、うまくいかなかった。今後の練習で修正していきたい。山形商も粘り強さとパワーで対抗してきた。山形県は全国で最も早く代表が決まるので、しっかり準備してベスト8以上を狙いたい」
