【カペラS】単回収率100%超の“距離短縮馬”に注目 血統やコース合うチカッパを信頼
3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は12月8日(日)中山競馬場で行われるカペラSについて下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。 【阪神ジュベナイルフィリーズ2024 推奨馬】前走は二冠牝馬に匹敵!勝率50%データ該当で盤石 メイデイレディも解説(SPAIA) ・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」 ・目には見えない上積みを探る「前走内容」 ・適性と素質を知るための「血統評価」 特別登録のあった21頭を検討対象とし、過去10年データを使用する。
重要データ:距離短縮馬に注目
カペラSが行われる中山ダート1200mは他競馬場のコースに比べてスタミナが求められる条件だ。そのため、前走距離別成績が有効なデータとなる。 今回、距離延長となる馬の成績は【0-0-0-5】で好走馬はゼロ。同距離の場合は【5-7-5-78】で好走馬は多いが、単勝回収率30%、複勝回収率56%となっていて低調な数字だ。 一方、距離短縮組は【5-3-5-46】で単勝回収率115%、複勝回収率71%。レース全体の単勝回収率61%、複勝回収率60%であることから優秀な成績と言える。 なかでも前走5着以内だった馬に絞れば【4-2-5-17】で単勝回収率225%、複勝回収率134%となり、さらに上昇する。上位人気が想定されるサンライズアムール、ジレトールはいずれも前走1200m。好走する可能性は十分あるが、馬券妙味は距離短縮馬にある。 【今回が距離短縮で前走5着以内の出走予定馬】 ・インビンシブルパパ ・チカッパ
前走内容:チカッパのJBCスプリント
チカッパの前走はJBCスプリント2着。そこまでペースが上がったわけではないが、中団からレースを進めた馬が有利な展開だった。チカッパは道中5番手付近を追走して3~4コーナーで一気にまくる競馬。JpnⅠとしてはメンバーレベルがやや低調だった印象はあるが、当日の馬場状態やレース展開を考えれば、よく踏ん張って2着と見せ場を作った。ベストより1F長い距離だったことを考えれば十分な結果と言える。今回は1200mに戻って戦いやすくなるはずだ。
血統解説:チカッパ
・チカッパ 母ユニキャラが米国産馬のため日本での牝祖は母。長く米国で繋がってきた牝系で、伯父のZensationalはビングクロスビーS(GⅠ・ダート6F)勝ちなどダート短距離GⅠを3勝した実績馬。母もJRAのダート5Fで1勝しており、タフなラップ構成に強く、スピード性能が高いことがファミリーの特徴だ。 本馬は父にリアルスティールを迎えた。まだ3歳で柔らかさがあり、後方からも競馬ができるが、本来はポジションをしっかり確保してしぶとく粘るタイプだろう。 中山ダート1200mは1勝クラスを完勝した舞台でコース適性は高い。今回は前々で運びたい馬が多く、中団で脚を溜め直線で進路さえ確保できれば勝ち負け必至だ。