【テニスギア講座】用具を買うのは通販か、お店か、どちらがいい? それぞれの長所短所を知って使い分けよう<SMASH>
例えばテニスシューズを購入する場合は、最初にサイズや履き心地などの「フィッティング」が必要です。新しいモデルを買う場合は、たとえ前作同名モデルを使っていたとしても、細かな点が変更されている場合もあるので、必ず実店舗でフィッティングすることを勧めます。 でも全く同じシューズを、モデルチェンジされる前にもう1足買いたい! という時には、通販サイトを利用しても問題ないですよね。工業製品ですから、ほぼ完全に同じ物が手に入るでしょう。 でもラケットは、同じ機種・同じ商品として売られていても、微妙な重量・バランス・スイングウェイトなどが違い、通販では“今使っている物と全く同じ物”を手に入れることは不可能です。「自分はそこまで気にしないから」という方ならいいんですが...。 ゲームシャツやウォームアップなどのテニスアパレルも、最初の1着、実物を目で見て、手で触れて、サイズ感を確かめて...というのが望ましいですね。 一般着を通販で購入する方はすごい勢いで増えていますが、テニスウェアは「動くこと」を前提に設計されていますから、動きやすいかどうかが大きな問題です。ネットでもサイズについて詳しく記してあるケースもありますが、シルエットが細みなのか余裕があるのか? 生地の素材感はどうか? など数字だけではわかりにくいものです。届いた物を見てガッカリしないよう、初めて買う物は、実物を見て触れて確かめたいですね。 実店舗購入も通販購入も、それぞれに一長一短があります。我々が心得るべき「できるだけ失敗のない、上手な買い方」は、便利さだけに偏らず、買おうとする物によって、どちらが適しているか・自分のためになるかを判断して使い分けることです。 ここでお勧めしたいのは、何を買うにしても、最初は「実店舗へ足を運ぶこと」です。色んな物を自分の目で見て、手で触れてみて、それぞれの細かな違いをインプットしてください。そして、ショップスタッフの知識やアドバイスも参考にしながら商品を選び、購入しましょう。 個体差がない物の再購入であれば、手段としてネット通販を使うのもいいでしょう。実店舗で買う物、ネット通販で買う物、賢く使えばハッピーです。 文●松尾高司(KAI project) ※『スマッシュ』2023年4月号より抜粋・再編集