映画『ルックバック』の音楽はどう生まれた? haruka nakamuraが明かす、“光”がテーマになった背景
haruka nakamuraが、音楽を担当した映画『ルックバック』への想いなどを語った。 nakamuraが番組へコメントを寄せたのは、12月10日(火)に放送されたJ-WAVE『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann)。
『チェンソーマン』を読んで…運命的なタイミング
映画『ルックバック』の音楽と主題歌を手掛けたnakamuraは青森県出身。2008年に1stアルバム『grace』でデビューし、Nujabesと共に音楽制作を行うなど、幅広く活躍。自身の作品に加え、ドラマ、映画、CMの音楽も数多く手掛けている。漫画家の藤本タツキが『ルックバック』の執筆中にnakamuraの音楽を聴いていたことがコラボレーションのきっかけになったというが、nakamuraにも藤本作品との運命的な出会いがあったという。 nakamura:僕は故郷が青森で、帰省して幼なじみのバンド仲間がやっているカレー屋に行ったときに、藤本先生の『チェンソーマン』が全巻揃って置いてありました。そのとき僕はまだ読んだことがなくて、カレー屋の友だちに勧められて読み始めたら止まらなくなってしまって。あっという間に読み終えて「すごい作品だな」と思って、ほかの作品も読んでみようと思っていたらこの映画の音楽制作のお話がきました。それはその青森のカレー屋さんで『チェンソーマン』に出会ってから、まだ1週間ほどのことでした。『ルックバック』はとても強烈な印象で同じ創作者としても胸を打たれましたし、主人公たちに共感することもとても多かったです。読みながら漫画の中から音楽が聴こえてくるというか、同じ東北の北国の風景から主人公たちの情感、情景から音楽が聴こえてくるような漫画でした。まさに『ルックバック』は本当に、はっきりと聴こえてくるような物語でした。 この話を聞いた、タカノ&セレイナは……。 セレイナ:『チェンソーマン』を読んだ1週間後に『ルックバック』のお話がきたと。 タカノ:むちゃくちゃ運命的なタイミングですよね。でも本当にこの『ルックバック』が、漫画の中から音楽が聴こえてくるような物語だったと。北国の風景、というところでnakamuraさんのバックグラウンドともクロスオーバーする感じも印象的でした。