どんな役割を持っているか知ってる? 最近のバイクに必須の「三元触媒」を徹底解説
環境意識の高まりとともに、今後さらに三元触媒の性能向上が求められる事は必至でしょう。 一方で、三元触媒にはいくつかの課題もあります。まず、三元触媒の内部には貴金属が使われており、製造コストが高くなりやすいことが挙げられます。特にプラチナやパラジウムなどの貴金属の価格が高騰すると、三元触媒の価格も上昇し、車両価格に影響を与える可能性は否めません。 また、三元触媒の効果を発揮するためには、エンジンが温まっている必要があるため、短距離走行や頻繁なエンジンの停止・始動がある環境では、浄化能力が十分に発揮されないことも指摘されています。そのため、一部メーカーはエンジン温度を早く上げるための補助システムを導入するなど、触媒を早期に作動させる工夫をおこなっています。 さらに、三元触媒は劣化が進むとその効率が低下するため、定期的なメンテナンスや交換が必須。バイクの使用頻度や排気量によっては、数年ごとに触媒の性能をチェックし、必要に応じて交換することが推奨されます。
Peacock Blue K.K.