【からつボート(モーニング)一般】雑賀勇貴 〝水上のファイター〟が魅せる
<15日・からつボート・5日目> <狙い目> 相棒はまだまっさらの下ろしたて。それでも前検の雑賀勇貴は泰然自若としていた。「新エンジンはやることが多いのですが、何もしていません。レースをしてみてからですね」 初日はイン戦を落とすなど苦しい船出となったが、「本体を洗浄して、ペラ調整でターンの感じを合わせたい」と反撃に向けてひと仕事。 すると、そのかいがあってエンジンはすぐさま反応を見せた。2日目1R、4コースから最内を鋭く差すと、BSで先頭を追い越すほどにグイグイ伸びた。「足はめちゃくちゃいい。全部いい」と舟足の変わり身に満面の笑みを浮かべた。 4日目には3コースからまくり差して待望の初勝利。ただ5日目は6着。展開に泣き、出入りの激しい5日間だったが、見応えのある走りを随所に見せてきた。 闘志をむき出しに走る姿はまさに〝水上のファイター〟。「伸びがあってエンジンはいいと思うので、最終日は一発狙いたいですね」。コツコツと仕上げた相棒を味方に、最終日はドカンと一発大きな花火を打ち上げてみせる。 ▼7R 内枠3人の足はさほど目立たない。伸びは上位の雑賀が、カドから一撃。4―25―1256。(古川達也)