デ・トマソの新型スーパーカー『P72』、生産モデル第1号が間もなく完成へ
デ・トマソは、新型スーパーカー『P72』の生産モデル第1号が、2024年内に完成すると発表した。 デ・トマソの新型スーパーカー『P72』 P72は、1960年代のレーシングカーにインスパイアされたデザインと最新技術を融合させた次世代のスーパーカーだ。その特徴的な曲線美を持つボディは、全面カーボンファイバー製で、複数の熟練職人チームによって丁寧に組み立てられている。 カーボンファイバー製のシャシーは2023年8月に公開されたが、今回はそれにボディを統合する作業が行われた。デ・トマソによると、流麗なラインとカーボン繊維の織り目を、全ての表面で完璧に整合させることは大きな挑戦だったという。 現在、P72は塗装工程に入る前の最終準備段階にある。2025年の発売に向けて、年明けから動的検証の最終フェーズに入る予定だ。この段階で、ドライビング性能の最終調整が行われる。 デ・トマソは、P72について「純粋なドライビングの喜びを追求した車」と表現している。伝統と革新を融合させ、ドライバーと車の間に時代を超えた絆を生み出すことを目指しているという。 P72の開発は、デ・トマソにとって重要なマイルストーンとなる。1959年に創業し、かつてはF1にも参戦した同社だが、2004年に経営破綻。その後、香港の投資家が買収し、2019年にP72のコンセプトカーを発表して復活を果たしている。
レスポンス 森脇稔