Aile The Shotaが語る、いま改めて「踊る」「ダンス」というテーマにフォーカスした理由
Aile The Shotaが考える「いいライブ」の条件とは?
―この記事が出る頃にはツアー『Aile The Shota Oneman Tour 2024 “odorimasenka”』が終盤です。去年の夏に初のツアーをやっていたことを思うと――。 ファーストワンマンから1年しか経ってないらしくて、やばいですよね(笑)。 ―やばいなと思ってました(笑)。1年でかなり濃いライブを積み重ねてきましたよね。 1本のワンマンライブに対してテーマや意義、「なぜワンマンライブが必要なのか」をしっかり考えてやってきてよかったなと思います。それでいうと今回のツアーは、これまで自分の存在意義をファンに見せることをやっていたところ、今はもうAile The Shotaが見てる景色をある程度共有できている状態なので、もっとラフにできるかなと思います。セトリもなかなか新しい感じになって、「Aile The Shotaがやるポップ」を見せられるんじゃないかなと思ってます。Chakiさんにも「そういうことだよ」って納得してもらえると思う。 ―ステイクール、だけどポップである、というバランス感? 最初Chakiさんに「ヒップホップをやりたい」って言ったんですよ。でも「Shotaがアンダーグランドカルチャー出身ですごく好きでリスペクトしてることも伝わるけど、ポップができる人はポップをやろう」「オーバーグラウンドに行き切った先で好きなだけアンダーグラウンドを呼ぼうよ」って言ってくれて。そう考えたときにAile The Shotaが今やる音楽のライブってこれなのかな、っていうのが今回のワンマンツアーですね。初めて観た人でも重くないライブだと思います。今は多分、ポップにやっても何かを持って帰ってもらえると思うんですよね。「踊りませんか?」がポップだけど軽くないのと同じことがライブでも起きている気がしていて。単純にめっちゃいいライブをします。責任とか緊張感はあるけど、去年のライブ前みたいなナーバスな感じはないかもしれないです。ガーデンシアタも一緒で、エモーション、メモリアルとかはあまり入れずに、ただいいライブをしようと思ってます。 ―意味とかストーリーよりも、とにかく「音楽」をやると。その中で何を持って帰ってほしいと思いますか。 人それぞれ違う曲を持って帰ると思うんです。重たい曲のリリックを持って帰ってくれる子もいるだろうし、僕を見て夢を持って帰ってくれる子もいるだろうし……もうそれも委ねたい。好きなように楽しんでほしい。自分の存在意義を示す、マイクを持つ人としての自覚、綺麗ごとを言いたいとか、それを1個1個獲得していったのが去年で、今は出揃った状態で「どれがいい?」って差し出すような感じかもしれないです。 ―言い方を変えると、「どんな気持ちも背負ってやるぜ」くらいな領域にいるといえる? そうですね。それがポップアーティストだと思うから。 ―Shotaさんにとって「いいライブ」とは? 最近、答えに近いものが出たんですよ。「めっちゃ楽しいライブ」が正解だと思います。何かを持って帰ってもらうとかはおそらくアーティスト側のエゴで、付加価値だと思うから。頑張って稼いだお金を使ってエンターテインメントを観に行って、音楽を聴きに行って、「めっちゃよかったわ、また行こう」ってなるのが最高のライブだと思います。 ―どういう気持ちになったらそこにたどり着くのかは、きっと人それぞれだろうし。 そうなんですよね。トリガーはみんな違うところにあると思うので。みんなが「また来たい」って思える理由を1人1個ずつ持って帰ってもらえるように頑張ろうと思います。 デジタルシングル「踊りませんか? (Prod. Chaki Zulu)」 Aile The Shota 配信中 「Aile The Shota Oneman Tour 2024 “odorimasenka”」 【大阪】 2024年7月28日(日) OPEN 16:00 / START 17:00 なんばHatch 【東京】 2024年8月2日(金)OPEN 18:00 / START 19:00 Zepp Haneda(TOKYO) チケット種別・料金 整理番号付自由:¥5,500 (税込) ※1ドリンク別 ※小学生以上有料、未就学児入場不可 ※お一人様1申込みにつき4枚まで(同行者は非会員でも購入可)
Yukako Yajima