Aile The Shotaが語る、いま改めて「踊る」「ダンス」というテーマにフォーカスした理由
究極に削ぎ落とし、歌と向き合う
―「踊りませんか?」は音も言葉も「極限まで削ぎ落とした」みたいなシンプルな仕上がりがめちゃくちゃ攻めてるなと思ったし、だからこそAile The Shotaの本質が剥き出しになってる曲だなとも思って。 究極に削ぎ落としてはいますよね。ストイックだと思います。リリックもChakiさんと一緒に細かいところまで詰めて、Aile The Shota史上一番簡単だけど、「でもちゃんとAile The Shota」みたいなところをやりました。今回、歌声にオートチューンをかけてなくて。声のアプローチについてもChakiさんが色々言ってくれて、シンガーとして歌に向き合えた曲でした。歌詞に関していうと、これまで「踊る」というワードを使うことを控えていたんですよ。日本において「踊る」という行為がまだ能動的じゃないから無意識的に抑えていたんだと思うんですけど、それをサビの頭に持ってきたことが挑戦でした。もうそれがすべてかもしれない。あとは基本的にラブストーリーの物語を綴りました。 ―でも、“彩りませんか? 消えてしまう前に”とか、Shotaさんにとって音楽とは何かを考えながら書いたものなのかなという気がしてました。 そうですね。いわゆるラブソングで終わらせたくないっていう、Aile The Shota感(笑)。僕の死生観みたいなものをやっぱり入れたいってなるんですよね。ラブソングとして歌ってますけど、どこかAile The Shotaのエゴも入ってたりするので、不思議なバランスで成り立ってる曲だなと思います。 ―こうやって「踊る」ことを発信する中で、Shotaさん自身も踊る機会は増えていきそうですか? 増えていくんじゃないかなと思います。ジェイ・パーク、クリス・ブラウン、ブルーノ・マーズとか大好きですから。歌って踊ることがAile The Shotaがメジャーシーンに食い込んでいくときに大事だと思うんですよね。 ―ああ、今日聞きたいと思っていたポイントのひとつが、「なぜAile The ShotaがJ-POPSTARを目指す中でダンスを必要としているのか」でした。 ただ立って歌ってるAile The Shotaと、たまにめちゃくちゃ踊るAile The Shota、どちらが魅力的かと考えたら踊る方だと思う。その方が絶対にアイコニックだから。ダンスが1個のトレンドになりつつあるなと思っていて、これまで踊ってなかったアーティストが踊っていたりもするじゃないですか。そこは「いやいや、俺、やっちゃうよ?」みたいな、負けず嫌いなところが出ちゃう感じもあります(笑)。