「映え映えです」「めっちゃかわいい」ガラス煌めくパンケーキのカフェ…実は、街を盛り上げるためだった!?
琵琶湖の北に位置し、昭和レトロな街並みが残るガラスの街・黒壁スクエアで人気だったカフェが、ガラス×花×パンケーキを楽しめるカフェ「glass & sweets 96 cafe」(滋賀県長浜市)にリニューアル。10月25日に開店してから、SNSでは女子から「映え映えです」「めっちゃかわいい」という声が続出している。 【写真】カウンター席のテーブルのガラスの下は、花で埋め尽くされている ふわふわで見た目も美しい「花降る抹茶パンケーキ」(1800円)が新たな看板商品に。地元産の卵を使ったメレンゲをたっぷり含んだ厚みのあるパンケーキは20分かけてじっくり焼き上げ、生クリームと抹茶パウダーをトッピング。色とりどりの花びら(食べられるエディブルフラワー)で飾られ、その脇に添えられた抹茶のシロップをかけていただく。 ナイフをいれる瞬間の感触は、まさにふわふわで刃がスッと入っていく。フォークですくい上げると、パンケーキらしからぬ姿でプルプル揺れ、口に入れたらとろりと溶ける。甘さは控えめ、抹茶の風味がほどよいアクセントに。 店内で使われる皿やグラスは、黒壁が国内外よりセレクトしたグラスウェア。ホットのキャラメルラテ(600円)もグラスで提供されている。こちらは二層になっており、持ったときに手に熱さや冷たさを感じにくく、また冷たい飲み物を入れたとき表面が結露しにくいという特長があるものをセレクトしている。 ■ガラスの魅力を伝える店内が魅力的! そして店内を彩るピンクが中心の花々とともに、ガラス装飾の数々はどれも目を引くものばかり。壁のオブジェ、吊り下げランプ、オーナメントなどはすべて黒壁のガラス工房で制作されたものだ。 実はリニューアルする以前の店内は、洋風木造校舎をモノトーンでまとめたシックな印象だったが、「コロナ禍を経て、黒壁スクエアをこれからどのようにしていくのか、あらためて考える機会になりました。ガラス工芸はハードルが高いものではなくて、ガラスって可愛いんだよって知っていただこうと、ガラスと季節をかけ合わせたインスタレーションの設置やお店のリニューアルを段階的に行い、この度、ガラスの可愛らしさ、魅力をすべて詰め込んだ空間が完成しました」と、同店を運営する「黒壁」広報室の佐藤泉さん。 特筆すべきは、壁を飾るモザイク模様。板ガラスに銀箔やガラスパウダーを挟んで、高温の窯で溶融させる「フュージング」という技法を用い、「焼き込むことで箔やガラスパウダーの色が反応し、ひとつひとつ唯一無二の表現になります。それを組み合わせて、壁面に仕上げています」。 さらに、従来から人気のあったカットガラス制作体験を10人単位でできるように拡充。吹きガラス制作体験は一度に2~4人で対応できるとのこと。体験教室は朝10時~夕方5時(受付夕方4時まで)。カフェの営業時間は昼11時~夕方5時半(ランチは昼1時半LO、カフェは昼2時~)、水・木曜休み。JR長浜駅から徒歩約5分、北陸自動車道長浜ICから自動車で約10分。 取材・文・写真/平藤清刀