日曜劇場『アンチヒーロー』明墨の真意が徐々に明らかになる7話が今夜放送!今までの事件が繋がっていた!12年前の事件と明墨との関係は?
日曜劇場で『VIVANT』や『マイファミリー』『ドラゴン桜(2021)』『義母と娘のブルース』シリーズなどヒット作を次々プロデュースする飯田プロデューサー。「エンドロールに名前が載ることがテレビドラマならでは。スタッフだけでなくその家族も喜んでくれるのが嬉しい。」と語る。現在放送中の日曜劇場『アンチヒーロー』の製作企画の経緯やプロデューサーとしてどのように作品に携わってきたのかを聞いた。
――『アンチヒーロー』は先週6話で折り返ししました。いよいよ今夜後半戦がスタート。7話以降の見どころを教えてください。
5話の冒頭で、長谷川博己演じる主人公・明墨と野村萬斎演じる伊達原が師弟関係だった事実が発覚しました。また、紫ノ宮(堀田真由)の父親を逮捕させるよう動いたのも伊達原だと分かり、伊達原の存在感は高まっています。伊達原は明墨が徐々に真相に近づいていることを感じ、明墨の前に立ちはだかります。7話以降は、キャスト発表時にシンゴジラ対決などと言われていましたが、見応えのある明墨対伊達原の対決をお届けできそうです。また、先週の6話の終わりで、明墨がついに「ターゲットは瀬古(神野三鈴)」と明確に言い切りました。前半のそれぞれの事件が6話でやっと繋がり、7話からはどんどん急展開へと進みますので、引き続き楽しんでみていただけると思います。
――『アンチヒーロー』の企画からどのように脚本に反映していったのですか?
まずとにかく何が起こるかわからない、ハチャメチャな感じ、みんなから「わけわからない」と思われるような脚本にしたいなと思いました。また劇中にはいくつも事件が出てくることが想定されたので、事件のバリエーションなどアイディア勝負なところがありました。脚本家が一人だと行き詰ってしまう可能性もあったため、複数人でやろうと決断しました。日曜劇場『VIVANT』の時に、福澤監督の元で複数名で脚本を作りました。次から次へと興味を持続させる脚本作りに成功したので、その時のノウハウを活かして、その脚本家たちを中心にチームを組みました。まずはみんなで考えて、そこから徐々にそれぞれの得意な部分や題材をうまく組み合わせながら作り上げました。脚本で気を付けたことは、明墨が依頼人を無罪にするための方法として、法外な捜査にはしないということです。GPSをターゲットに忍ばせたり、ターゲットの証拠となるやり取りを隠し撮りしたりという程度で、「どこまでがダークだろう?」「このぐらい現実的にやってるかもな」と思えるギリギリなリアルを攻めています。ハッキングとか、そういう超人的な何かみたいなことは一切してないんです。