日曜劇場『アンチヒーロー』明墨の真意が徐々に明らかになる7話が今夜放送!今までの事件が繋がっていた!12年前の事件と明墨との関係は?
――明墨、赤峰(北村匠海)、紫ノ宮など明墨法律事務所のメンバーの名前に色がついているのも企画段階で考えられたんですか?
そうですね。視聴者のみなさんがすごく気になってくれているみたいですね。実は、緋山(岩田剛典)の名前は、当初「檜山」だったんです。たしか1話の準備稿の時はまだ檜山のままだったと思います。その後も明墨と関わっていくことも考えて、緋色の「緋」にしようとなったんです。他の登場人物でも色の名前の人もいますが、物語にはどう絡むでしょうかね(笑)
――演出の一人でもある田中健太さんとは同期と伺いましたが、本作『アンチヒーロー』には影響しているでしょうか?
田中監督はとてもマジョリティーな感覚を持っていて、客観的に見て面白いか面白くないかっていうのをよくわかっています。その点、僕は理屈っぽくなってしまったり、世界観や作品のスケール感が小さくなってしまうところがあるんです。その点彼は、大胆な意見をポンと出してきたりするので助かっています。例えば1話の一ノ瀬ワタルさんのキャスティング案は田中監督からの提案でした。阿吽の呼吸というものかどうかはわからないですが、田中監督のそういう感覚的なところも信頼しています。 それに、同じドラマ部の同期ということで少し特別です。2005年に入社して、僕も田中監督も1年目は、バラエティ番組の担当で、特に田中監督はかなりハードな現場でした(笑)。その後同じタイミングでドラマ部に異動となり、僕は磯山プロデューサーのドラマ『吾輩は主婦である』(2006)、田中監督はドラマ『クロサギ』(2006)から、ドラマ人生をスタートさせました。その後、ドラマ『最高の人生の終わり方~エンディングプランナー~』(2012)や日曜劇場『半沢直樹』(2013)『陸王』(2017)『集団左遷!!』(2019)『マイファミリー』(2022)などで同じ現場を経験しました。 今回は、長谷川(博己)さん主演の日曜劇場『小さな巨人』(2017)で田中監督がチーフディレクターを担当していて、「長谷川さんはこういう風にしたらすごく魅力的になる」と現場で話しています。今まで色々な現場を僕も田中監督も経験してきて、お互い共有できることが非常に多いので、全部理解できるんです。「そのシーンのここのこういう感じがね」とか「いやこっちじゃない」というような感覚的な会話が、割とストレスなく通じるところはありますね。