魚を食べよう! 龍郷町で「おさかなまつり」 鮮魚販売、さばき体験も
奄美漁協龍郷支所主催の「おさかなまつり」が7日、鹿児島県龍郷町の玉里漁港であった。新鮮な魚の販売や漁業に関するクイズ、子ども向けの魚さばき体験、漁船乗船体験などがあり、会場は多くの親子連れや地元住民らでにぎわった。若手漁業者から魚のさばき方を教わった児童らは「みそ汁や刺し身にして食べたい」「家でもやってみたい」と笑顔で話していた。 イベントは魚食普及や漁業振興、漁業者同士の交流促進などが目的で、持続可能な第1次産業を通じたまちづくりを目指すNPO法人あまみむすびの協賛。奄美漁協龍郷支所理事で同NPO代表理事長の濱島裕樹さん(41)は「龍郷ではここ5年ほどで若手漁業者が増えた。子どもたちに魚食や漁業に関心を持ってもらえれば」と語った。 魚さばき体験は内臓などの下処理を終えた魚を使い、小中学生や未就学児が参加。真剣な表情で出刃包丁を握り、魚の二枚下ろしに挑戦した。体験後は魚を1尾丸ごと持ち帰ることができ、うれしそうに食べ方を相談する親子の姿が見られた。 会場では地元の鮮魚やイセエビ、ソデイカなどの海産物が格安で販売された。魚汁販売も人気で、子どもたちには先着50杯が無料で振る舞われた。地元中学生も司会の助っ人として運営を盛り上げた。 魚さばき体験に参加した児童は「楽しかった。家に帰ったらお母さんと一緒に三枚下ろしまでやってみたい」と話していた。