藤川新体制で覇権奪還を狙う阪神 球界OBは捕手の打力アップに期待「キャンプでの競争は激しいものに」
プロ野球は今オフも各球団が選手の獲得、放出などさまざまな動きをみせている。1か月後には春季キャンプがスタートとなり、そこからシーズンへ向けての本格的なチーム作りが行われる。 【動画】長打力は半端ない!佐藤輝明が放った圧巻の満塁弾シーン 2024年、連続日本一達成とはならなかった阪神も、藤川球児監督の構想を具現化すべく、新たな戦いへの土台を築いている真っ只中だ。今オフは外国人選手の顔触れが大幅に変わり、また長年投手陣を支えた青柳晃洋がポスティングでメジャー移籍を目指すことを表明した。新体制での変化が予想されており、ペナント奪還を目標に掲げる阪神がどんなチームへと生まれ変わるのか、高い関心が寄せられている。 これまでの阪神のオフの動きを踏まえ、球団OBからも新シーズンへの期待の声が上がっている。阪神に9シーズン在籍し、2度のリーグ優勝に貢献した下柳剛氏が、自身の公式YouTubeチャンネル『柳に風』を12月31日に更新。阪神の新加入選手の起用法などへの見解を述べた。 12月9日の現役ドラフトで阪神が巨人から獲得した畠世周に対し下柳氏は、「藤川監督はリリーフで使うと言っている。新外国人投手とともにリリーフに加わってくれれば層が厚くなる。勝ち・敗け試合問わず、早いイニングからでも投げられるようであれば、チームの戦力となってくれるのでは」と見通している。 さらにドラフト1位ルーキーで社会人出身の伊原陵人には、「開幕1軍が期待されていると思う」と評価。また打者では、DeNAから獲得した楠本泰史について、「阪神ではより1軍メンバー入りを強くアピールして、(打線の)底上げをしてほしいと期待する選手」と説いている。その上で下柳氏は、「新加入選手の活躍がみられるなら、今季も優勝争いをする」と太鼓判を押した。 新加入以外では、FA宣言し去就が注目されていた大山悠輔、原口文仁がいずれも残留となったとして、「打の戦力ダウンはゼロ」と指摘。加えて、攻撃面での課題として捕手の打力アップを求めており、「リードも大変だけど、バッティングでもさらに貢献を」と期待を込めながら、「キャッチャーも若い選手がさらに加わってのポジション争いが行われる。来年のキャンプでの競争はかなり激しいものになるのでは」と予想を並べている。 2025年シーズン、既存戦力と新加入プレーヤーがどのように融合させていくのか。藤川監督の手腕とともに、選手間の争いも注目を集めるシーズンとなりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]