自転車歴16年以上 自転車声優・野島裕史「ロードバイクは奥が深い…」と改めて感じた気付きとは?
◆まさかの筋肉痛にショック…
そんななか、自転車仲間の声優・勝杏里(かつ・あんり)くんのトレーニングジムで筋トレを始め、ここ何年かデッドリフトや重いものを持ちながらのスクワットで足の筋肉を鍛えていたら、ペダルを踏み込む力が俄然上がりまして。いわゆるトルク(ペダルを踏み込む力)が上がったというんですかね。(ロードバイクの)平均速度や登りでの加速が強くなったと実感していました。 ところが最近、ペダリングで足に疲れが出るような気がして、ちょっと気になっていたんですよね。そこで初心に戻り、ビンディングを使って引き足を意識したペダリング練習を改めておこなったところ、引き足で筋肉痛になったんですよ。僕は、めったに筋肉痛にならないのですが……。 つまり、踏み込むトレーニングばかりしていたうえに、最近ビンディングを使っていなかったせいで、踏み足の筋肉と引き足の筋肉の筋力差が開いてしまっていたんですね。踏み込む力が強いことによって速度は出るんだけど、引き足がそれに追いついていかなかったということに気付きました。 僕はもともと引き足が大好き、なんならちょっと得意なくらいで、ヒルクライムのときとかは引き足を中心に漕ぐイメージで登っていたんです。それでも全然筋肉痛にならなかったのですが、今回まさかの引き足での筋肉痛。 とてもショックでした。でも、おかげで引き足のトレーニングをする意欲が増して、踏み足と引き足の筋肉バランスがズレると、こんな症状が起こるんだということがわかりました。 これは、来年の「Mt.富士ヒルクライム」の成績につながるんじゃないかな。引き足を鍛えるという目標ができたおかげで好成績が狙える、90分切りが現実のものとなるんじゃないかなと勝手に期待しています。 というのが、ここ最近の発見でしたが、今は勝杏里くんに引き足を鍛えるトレーニングを相談しているところです。
◆大切に保管していたビンテージサドルが…
おまけで、もうひとつ最近気付いたことを追加しますと、これはちょっと残念な発見になるんですけど、僕は自転車のビンテージパーツが好きで多数コレクションしています。そのなかでもイタリアのお気に入りのビンテージサドルがあるんですね。それは比較的にクッションが厚めで、すごくオシャレな、いわゆるレザー張りのサドルで、とても気に入ったので10年以上前に同じものを3つ買って、その後ひとつも使わず大切に保管していました。 最近そのうちのひとつを使ってみようと思って倉庫から出してみたら、見た目は新品同様なんですけど、サドルのクッション素材が経年劣化で傷んでいて……。指で押すと凹んだまま戻らない状態になっていたんです。これはそんなに安くはないんですよ(苦笑)。 大切に保管していたので、金属素材は傷んでいなかったんですけど、サドルのクッション素材が傷むなんてまったく予想していませんでした。本当にお気に入りで、しかも3つもあるのでなんとか補修できないかな(苦笑)。サドルメーカーの知り合いがいるので相談して、絶対に補修したいと思います。ということで最後は残念なお話でした。 (TOKYO FM「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」2023年12月3日(日)放送より)