【レクサスLM日本導入】アルヴェルの2倍2000万円でも売れると確信できるが、ライバルは中国ドイツ連合にいた
■多様化が進むラグジュアリーマーケット
「それにしても高すぎる……」と思っている人も多いかと思いますが、新型LMは、日本に先行して、海外で発表・発売となっていることからもわかるように、主に海外のセレブに向けたモデル。近年の(クルマの)ラグジュアリーマーケットでは価値観が多様化してきており、ベントレーの「ベンテイガ」や、ロールスロイス「カリナン」など、ひと昔前までは庶民の乗り物のかたちだったSUVが、ラグジュアリーなモデルにも取り入れられています。
また、新型LMのようなMPVも、BYDとメルセデス・ベンツの合弁会社が開発したハイエンドサブブランド「DENZA(デンツァ)」から、「D9」というラグジュアリーMPVが登場しており、2022年8月より中国市場での発売以降、すでに累計販売台数は10万台を超える人気車となっているそう。 ジャパンモビリティショー2023でも展示されていましたが、インテリアは贅沢の限りで、あらゆる素材が高級感に溢れたつくりとなっており、驚きを覚えました。
■海外ではかなり売れること間違いなし!!
新型LMも日本市場だけでは購入できる人は限られるでしょうが、グローバルではかなり売れることが考えられます。特に中国では、以前は、後席に客人や家族を乗せて「おもてなし」ができるロングホイールベースのラージセダンが人気でしたが、近年はこの手のラグジュアリーMPVに人気が移ってきているそうで、新型LMもすでにかなり人気となっているようです。
日本では12月下旬の発売予定される新型LM。グローバルでどのような活躍を見せてくれるのか、今後が非常に楽しみです。 Text:Kenichi Yoshikawa Photo:LEXUS,BENTLEY,JAMA Edit:Takashi Ogiyama