兵庫知事選、斎藤氏の支持“急拡大”…何が? Xフォロワー数3倍 「報道と別の姿」「戦うイメージ」拡散か【#みんなのギモン】
■Xフォロワー数、3倍近くに増加
斎藤佑樹キャスター 「囲んでいる人の数を見ても、選挙スタート直後とは全く違いますね」 富田解説委員 「選挙戦の前と後で比べた変化は、具体的な数字でもわかります。斎藤氏のXのフォロワー数は失職する直前の9月28日は約7万5000(ネットコミュニケーション研究所)でしたが、18日午後3時時点では約21万9000。3倍近くに増えています」 瀧口麻衣アナウンサー 「最近はXなどのSNSも参考にする有権者の方も多いと思いますので、この数字は非常に大事になると思います。対立候補の稲村氏のフォロワー数を先ほど確認したところ、1万5000人ほどでした。斎藤氏はXだけでも大きな影響があったのかなと感じました」
■専門家「SNSでイメージ拡散」
富田解説委員 「SNSはいろんな候補者が使っていますが、なぜ今回斎藤氏(をめぐる投稿)がこれだけ拡散したのか。専門家の意見を聞いてみました」 「ネットメディアに詳しい国際大学の山口真一准教授は『ある時点から、いろんな人が報道されているのとは別の姿だ、という様々な情報をSNSに投稿して、どんどんうねりが大きくなった』と言います」 「また特徴として『SNSではわかりやすいもの、例えば何かと戦うという姿は拡散しやすいので、今回、斎藤氏は県議会やいろんな政党を敵に回しての選挙だったので、そうしたイメージがSNSで大いに拡散された』と山口准教授は分析しています」
■“石丸現象”皮切りに変化が?
鈴江アナウンサー 「政党から応援をもらえない中での選挙戦でしたからね」 富田解説委員 「逆風で戦っている姿がイメージとして広がったということです。山口准教授は今回の知事選について『東京都知事選の“石丸現象”を皮切りとして、ついに選挙結果が変わるぐらいになった点は注目すべき』と話しています」
■SNSの「単純接触効果」も作用か
富田解説委員 「計算社会科学が専門の東京大学大学院の鳥海不二夫教授は、SNSの効果として『単純接触効果』を挙げます。これは、人がたくさん触れれば触れるほど好意を持つという現象です」 「鳥海教授は『ネット上に大量に上がり始めた斎藤氏の動画を一度見ると、次から次へと関連動画を勧められてさらに見る。それで親近感をわかせ、どんどん効果が大きくなっていったのでは』と分析しています」 「また今回の選挙をきっかけに、『選挙の際にマスメディアよりもSNSを信用する人がさらに増える可能性がある』と鳥海教授は指摘しています」 斎藤キャスター 「SNSで1つ調べたら、アルゴリズムでどんどん同じものが出てきます。そうすることで印象に残りやすくなる効果というのは、すごく感じています」