「崩して歌ったら失礼」転機となった『宇宙戦艦ヤマト』に今でも畏敬の念
人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」などアニメソング史に残る名曲の数々を歌い上げきた“アニソン界の大王”こと、ささきいさお。今年3月に開催したコンサートでは全36曲を熱唱するなど、デビュー55周年を迎えた今なお現役バリバリだ――。 数多くの人気アニメ作品や特撮ヒーロー作品の主題歌を担当し、アニソン歌手の第一人者として知られるささき。昨年にデビュー55周年を迎えたが、同年5月には「ささきいさお デビュー55周年記念バースデーライブ」を開催。さらに、チケットを手に入れられなかったファンの要望に応える形で、今年3月に実現した「ささきいさお デビュー55周年記念スペシャルライブ・アンコール」では、『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』、『たたかえ!キャシャーン』、『秘密戦隊ゴレンジャー』など4時間にわたり全36曲をステージで歌い上げて、観客を魅了した。
70歳を越えてライブで4時間36曲を熱唱! 体力づくりはエアロビクスで
今月に74歳の誕生日を迎えたささきは、それでも「自分ではスゴイとも、長いとも思っていないです。悪戦苦闘の連続でしたし、本当に15年くらいしか経っていないという気持ちですね。バリバリではないですけど、実際に(コンサートを)やってみて何となくできちゃったので、その勢いでやっている部分もあります。体力はいりますから、ジムに通ってエアロビクスなんかをやったりはしていますけど、最近は夜更かしをしたり、怠惰な生活が多くなってきて……」と笑顔で語る。 エアロビクスには週3回通うこともあるそうで、「他人と一緒にやれるので、エアロビクスは一番良いと思うんです。一人の運動というのは根気がいりますし、音楽がかかっているのでリズム感も良くなりますからね。以前は愛犬がいたので一緒に公園を散歩したりしていたんですけど。犬がいなくなって、一人で歩くのもなんか気乗りがしなくて。ただ、僕が通っているジムも一人抜け、二人抜け、ついにそのクラスでは最年長になってしまいましたけど(笑)」 1960年に“和製プレスリー”というキャッチコピーで、ロカビリー歌手としてメジャーデビューしたささきだが、「単純にエルヴィス・プレスリーが好きだったのと、僕はオーディオマニアですからね。音楽の“音”、とくに低音が好きでね。歌手としてデビューしたときはロックばかり歌っていました」と当時を振り返る。