実は“隠れ難読地名”!? 朝ドラのロケ地、コスプレの聖地…注目が集まる名古屋「鶴舞」には何がある?
◆朝ドラのロケ地、コスプレ公認施設として観光客からも人気急上昇!
地元民御用達というイメージが強い場所ではありますが、最近は遠方からわざわざ足を運ぶ人も増えています。 その理由の一つが、鶴舞公園がNHK連続テレビ小説『虎に翼』のロケ地になったこと。園内の噴水塔などが作中に印象的に使われ、聖地巡礼スポットとして注目されているのです。 また鶴舞公園と園内にある名古屋市公会堂(愛称:岡谷鋼機名古屋公会堂)は、近年、市が力を入れている「コスプレホストタウン名古屋」の公認施設となっていて、コスプレを楽しむ人にとっても聖地の一つになっているのです。
◆「つるまい」? 「つるま」? 正しい読み方は?
地元の人にとっては親しみがあり、近年は旅行者からの注目も高まっている鶴舞。ここからは地元民、旅行者共により鶴舞を楽しめるトリビアや情報を紹介しましょう。 鶴舞トリビアといえば何といってもその読み方です。「鶴舞」=「つるまい」と広く認知されていますが、実は「つるま」という読み方が混在し、地元の人でも正しく読み分けができている人はほとんどいないのでは……? という“隠れ難読地名”のエリアでもあるのです。主なスポットの読み方は下記の通りです。 【つるまい】 JR鶴舞駅、地下鉄鶴舞駅、鶴舞郵便局、名古屋市昭和区鶴舞(地名)、名古屋市昭和区鶴舞町(地名) 【つるま】 鶴舞公園、鶴舞中央図書館、鶴舞小学校、TSURUMA GARDEN(商業施設)、テラスポ鶴舞(多目的グラウンド) なぜ二つの読み方が混在するのか? その理由もさまざまな説が混在していてとても複雑です。 かつては、「もともと“水が流れる場所”=水流間(つるま)だったのが、1909(明治42)年に公園ができたときに『鶴舞』の字をあてて、それが誤って『つるまい』と読まれるようになった」、すなわち「『つるま』が先」説が有力とされていました。 ところが、近年地元の専門家によって、「公園ができる前の1882(明治15)年の記録に『東鶴舞』(ひがしつるまい)『西鶴舞』(にしつるまい)とある」、すなわち「『つるまい』が先」説の根拠が見つかっています。 ではなぜ「つるまい」が「つるま」に変化したかというと、名古屋弁で「つるみゃあ」となまるのがさらに縮まって「つるま」になったのでは? との説が。これについてははっきりとした根拠が見当たらず、結局のところ二つの読み方がある理由ははっきりしないのです。