ファストリ、全世界の難民などに向けヒートテック100万着以上を寄贈へ
◆経営ヴィジョン「LifeWear=新しい産業」の進捗
ファーストリテイリングは、2021年に生活を豊かにする「究極の普段着」というLifeWearの考え方を進化させた経営ヴィジョン「LifeWear=新しい産業」を策定。顧客が必要とするものだけを作り、服の生産から輸送、販売までのプロセスで環境や人権を尊重しながら、循環型社会を実現することを目標に掲げている。 同ヴィジョンでは2030年までの具体的なアクションプランとして、「店舗やオフィスなどの自社領域において温室効果ガス排出量を2019年比で90%削減」「サプライチェーンにおいて温室効果ガス排出量を2019年比で20%削減」「全使用素材の約50%をリサイクル素材に切り替え」といった3項目を設定。2023年の説明会では、生産パートナーの集約を進め、サプライチェーン全工程を自社管理する生産体制の確立を目指すとしていた。 今回まとめた2024年の発表によると、自社領域では、店舗・主要オフィスにおける温室効果ガス排出量を2019年比で69.4%削減。サプライチェーンにおける温室効果ガス排出量は同年比で10%カットした。また、全商品におけるリサイクル素材の使用割合は、2023年の8.5%から2024年では18.2%と大きく伸長。いずれも「目標に対して順調に推移している」(田中執行役員)といい、「引き続き環境への負担を減らすためにできることを考え、実行していく」とした。