〈2025年戦力比較〉連覇狙うソフトバンク ライバルは日本ハムより「勝ち方を知る」あの球団【パ・リーグ編】
FA移籍選手たちの去就が決まり、今年の各球団の戦力が固まってきた。この段階で2025年の各チームの戦力を分析した。今回はパ・リーグ編。 【写真】岡本和真でも村上宗隆でもない…他球団の首脳陣が語る「最も嫌な4番打者」はこちら 昨年は圧倒的な強さで首位を独走し、4年ぶりのリーグ優勝を飾ったソフトバンク。正捕手の甲斐拓也、2020年の最多勝右腕・石川柊太と主力の2人がFAで他球団に流出したが、大きな戦力ダウンとはならなそうだ。 「甲斐は23年オフの契約更改で球団からの複数年契約を断り、単年契約を結んでいました。残留してほしかったと思いますが、球団もFA移籍は想定していたと思います。正捕手候補として海野隆司は経験を重ねていますし、谷川原健太は甲斐に見劣りしない強肩で打撃も長打力が魅力です。ベテランの嶺井博希も控えている。十分に戦えると思います」(スポーツ紙デスク) 石川柊太は昨年の夏場以降に先発ローテーションで奮闘したが、20年以来2ケタ勝利がなく絶対的存在ではなかった。先発陣は有原航平、リバン・モイネロ、大関友久、スチュワート・ジュニア、大津亮介に加えて復活を目指す東浜巨、成長曲線を描く若手の前田悠伍、松本晴、前田純も控えている。さらに、日本球界に復帰した上沢直之を獲得した。昨年リーグトップの防御率だった投手陣は今年も盤石だ。 打線は近藤健介、山川穂高、柳田悠岐、栗原陵矢、周東佑京、今宮健太、牧原大成とタレントがズラリ。小久保裕紀監督の下で正木智也、柳町達、川村友斗が頭角を現しており、チーム内の競争は熾烈だ。優勝候補の大本命であることは間違いないだろう。 2年連続最下位から2位に躍進した日本ハムは、新庄剛志監督就任4年目を迎えて成熟度が増している。就任当初は1軍で実績のある選手が少なかったが、清宮幸太郎、万波中正、水野達稀、田宮裕涼らが次々と実績を積み上げた。水谷瞬、田中正義、郡司裕也、池田隆英、斎藤友貴哉ら他球団で伸び悩んでいた選手が1軍の舞台で躍動している。確実性と長打力を兼ね備えた来日2年目のレイエスは打撃タイトルの有力候補と目される。