81歳ママが作る愛され名物「どてスパ」に別れ 老舗喫茶店が50年の歴史に幕 愛知・名古屋市
地元で愛された老舗の喫茶店が閉店することになり、ここでしか味わえない名物メニューとも、別れのときがやってきました。あの味が、もう食べられないなんて…。
常連にあの有名人も! 老舗喫茶店の愛され名物「どてスパ」
名古屋市名東区にある「喫茶 亀」。約50年もの間、地元の人たちから親しまれてきた老舗喫茶店です。お店を切り盛りするのは柴田良子(よしこ)さん、81歳。喫茶店としてはユニークな「亀」という名前は、「鶴は千年、亀は万年」と昔からめでたいものの象徴であることや、ご主人の父親が「亀之介」、そして子ども達にも覚えやすいという理由で名付けたそうです。
午前8時に始まるモーニングの時間は、高齢者の常連客で静かな時が流れます。ところが、午前11時からのランチタイムに突入すると店内は大賑わい。パラパラのチャーハンに、熱々鉄板のハンバーグなど、次々と注文が入りますが、とにかく全てがボリューム満点です!
男性客に大人気なのは、味噌かつやから揚げなど、毎日いろいろなバリエーションが楽しめる日替わりのランチ。一方、女性客に人気のメニューは、名古屋めしの定番「鉄板スパゲティ」。玉ねぎ、ピーマン、ウインナーなどを炒めてケチャップをからめたら、熱々の鉄板に移し卵を流し込んで、できあがり! シンプルだからこそクセになる味で、リピーターも続出!
実は、アコーディオンをポピュラーミュージックの世界で開花させたcobaさんも、この「鉄板スパゲティ」のファン。近所に住んでいたため、中学・高校生時代は頻繁にお店に通うほどハマっていたそうです。店内にはcobaさんのサイン色紙が飾られています。
常連客の心をつかんで離さない、数々の絶品メニューがある「喫茶 亀」。その中でも特に人気なのが、名古屋名物の「鉄板スパゲティ」と「どて煮」の2つがコラボした「どてスパ」。野菜やめんを炒めたら、鉄板に移して卵をぐるりと流し入れ、仕上げに自家製の「どて煮」をたっぷりかければ出来上がり! ここだけの逸品です。