海人、12・26グラウンド・ゼロでONE勝ち越しの強豪と激突「正直苦手なタイプ」も「これに苦戦してるようじゃ」
「格闘技・シュートボクシング」(12月26日、東京ドームシティホール) シュートボクシング(SB)のビッグイベント「グラウンド・ゼロ」が「SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT GROUND ZERO TOKYO 2024」として5年ぶりに開催されることになり、25日、東京ドームホテルで開かれた記者会見で、エースでSB世界スーパーウエルター級王者の海人(27)=TEAM F.O.D=が2020年エンフュージョン67キロ世界王者のモハメド・ブタザ(25)=モロッコ=と対戦することが発表された。ブタザは2022年から参戦したONEで3勝2敗と勝ち越し。「トゥー・シャープ」(鋭すぎる)の異名を取る強豪だ。 記者会見には海人、SBのシーザー武志会長と緒形健一代表、北原義一・株式会社東京ドーム代表取締役会長CEOが出席した。東京ドームは大会を後援する。 海人はONEと並ぶ大手キックボクシング団体であるGLORYの世界ライト級王者ティジャニ・ベスタティへのリベンジを目指しているが、緒形氏によれば、今大会での対戦が内定していたGLORY世界ライト級1位エンリコ・ケールが負傷。ベスタティへの再挑戦は来夏頃にオランダで予定されているという。 海人は「グラウンド・ゼロという大きな大会で僕が出ないのはあり得ない。(候補から)一番強い選手を選ばせていただきました。この相手に負けていられない。今年最後のSBの大会を締めくくる激しい試合をして、倒して勝つ」ときっぱり。テーマを「自分の強さを確かめたい。SBのエースとしても試合するので、圧勝、そこだけです。白黒はっきりつくのがKOなので、判定でどんだけ大差あっても見てる人によっては納得いかない人もいる。はっきり分からせるのは倒すことだけ。最後を締めくくりたい」と掲げた。 ブタザについては「ハッキリ言って僕が目指してるのはこのレベルではないので、レベルの違いを見せつけるような試合をしたい」と強気な一方で「正直、苦手なタイプやと思います。距離を上手に取るタイプですし、トリッキーなところはあるので」とも認めた。 それでも「ベスタティもそうやったので、これに苦戦してるようじゃ、またベスタティに負けてしまうんじゃなかという不安が出てきてしまう。自分の強さを確かめるにはいい相手」と位置づけ、ブタザがONEで実績を残していることで「70キロで強い選手がONEに集まってるので、いずれ行って戦いたいし、いいアピールにしていかないといけない」と、ONE参戦にも意欲を見せた。 12月は他にも立ち技格闘技のビッグマッチがめじろ押しで、ビッグバンが1日・横浜武道館、K-1が14日・国立代々木競技場第一体育館、RISEが21日・幕張メッセ、KNOCK OUTが30日・横浜武道館で大会を開催する。 海人は「団体同士でもいいライバルとして競い合っていきたい。グラウンド・ゼロが一番面白かった、特に海人の試合が面白いと思わせたい」、緒形氏は「最初に垣根を開けてやったのはSBが最初。パイオニアとして、公式戦ではなかなかできない、ファンの虚を突くような、アッと驚くような試合を発表できれば」、シーザー氏は「海人が言ったように、SBが一番面白いと言われる大会にしたい」と意気込みを語った。 大会には海人の他、笠原3兄弟、山田ツインズが参戦予定だ。