Apple Vision Proを快適にするためにしたこと(西田宗千佳)
ヘッドフォンスタンドを導入したら「擬人化」された
次に考えたのは「使っていない時」。スタンドがないとどうにも落ち着かない。 初期には前出のチョークバッグに突っ込んでいたのだが、それもなんとなく見栄えが悪い。 そこで、ヘッドフォンスタンドを使うことにした。 選んだのは、Amazonで安かったヘッドフォンスタンド。買った時は999円だった。 別にこだわりがあったわけでなく、「まあこれならそんなに悪くないな」というレベルの選択である。 ただ、本来ヘッドフォンを受けるプラスチックの部分がレンズなどの直当たりするのはあまり良くないので、日常的に使っているエレコムのクリーニングクロスを挟んだ。レンズや全面が脂などで汚れた時に拭くためにも使うし、かけておけばベスト、という判断だ。 その結果として、なんとなく「中東あたりの暑い地域にいる人」を思わせるシルエットになったが、これはこれで面白いので気に入っている。 なお、エレコムのクリーニングクロスはかなりの良品。厚手かつしっかり指紋などが取れるので、信頼して何枚も買ってヘビロテしている。他のライターさんにも愛用者がいる鉄板製品だ。
キーボード下の「板」をアップデート
次にキーボードやタッチパッド。 といっても買い替えたわけではない。キーボードなどと一緒に使う「板」のお話。 普段筆者は、キーボードとしてはKeychronの「K11 Pro」を使っている。ポインティングデバイスとしては、そこにアップルのMagic Trackpadを組み合わせている状況だ。 高さを合わせて使いやすくするため、「HHKB用タイピングベッド PW-HHC-2」を併用、さらにキーを置く台も自作していた。 ただこれはそれぞれバラバラであり、一体にはしていなかった。特にその必要がなかったからだ。 だが、Vision Proを使うようになるとちょっと感じたことがあった。 Vision Proは重い。そのため、椅子を少しリクライニングさせて頭を椅子にもたれかからせた方が楽だ。 そうすると、机の上でタイプする方がいい時もあるが、もっと自堕落になると、膝の上でタイプしたくなってくる。 そうなると、MacBook Proを膝の上に置くのもいいが、今のキーボードとTouchPadのセットをそのまま膝に置けるよう「一体化」してしまった方がいい……という結論に達した。 そこで、ちょっと追加工作をして「バージョン2」にしてみた。やったことは単純で、軽いバルサ材でそれぞれをくっつけただけ。手や膝に当たる部分もやすって角をとった。軽くて加工も楽で、扱いも良くわかっているバルサ材はこういう時に役立つ。工具箱に在庫していたものを使ったので、追加コストはゼロだ。