法廷誤施錠で審理やり直し、山形 傍聴の裁判官「無意識で」
山形地裁で10日に開かれた詐欺事件の初公判で、傍聴していた担当ではない裁判官が誤って傍聴席のドアを施錠し、審理が一時非公開の状態になった。裁判の公開を定めた憲法に反するとして、審理は同日中にやり直された。地裁が11日、明らかにした。 地裁によると、公判では証人尋問や被告人質問が行われていた。施錠した裁判官は自分の勉強のために審理を見ていたといい、地裁の聞き取りに対し、施錠した理由を「無意識だった」と説明している。 法廷の外にいた職員が気付き、公判担当の島田壮一郎裁判官に連絡した。地裁は「公開の原則に関して不適切な事態が生じ、誠に遺憾だ。再発防止に努める」とコメントした。