【LA情報も!】キルステン・ダンスト主演『シビル・ウォー アメリカ最後の日』
【Waypoint 03】残虐な武装集団と遭遇し危機に!
首都に近づく中、ジェシーが謎の武装集団に捕まり、救助に向かったリーたちも銃口を向けられてしまう。正論が通じず、敵と味方の境界があいまいになっていく内戦の怖さにゾッ……。
キルステンの夫が助っ人に!
劇中で最も印象的な役を務めたのは、キルステンの夫であるジェシー・プレモンス。予定の俳優が降板し、キルステンが「夫でよければどうぞ」と提案したそう。演技力に定評のあるジェシーならではの強烈なシーンになった。
ドキュメンタリーのような臨場感!
戦争映画というと、派手なアクションや爆破シーンが思い浮かぶけれど、本作にそういうシーンはほとんどない。というのも、主役であるリーたちと同じ、ジャーナリストの視点で物語を追っているから。撮影は手持ちのカメラを使っていて、まるで戦地にいるかのような緊迫感あふれる映像になっている。ジェシーが撮影した写真は、実際のニュースや新聞で見る戦場写真のようでリアル。真横で事件が起こるような感覚を、是非劇場で味わって!
キルステン・ダンストはハリウッドで今なにしてる!?
ハリウッドにおいて、子役からキャリアを積み上げ、成功を収めながらも地に足のついた暮らしを送る俳優は決して多くない。キルステン・ダンストはその希少な1人だ。幼少期からモデルや子役として活動していた彼女が、家族とともに東海岸からLAに拠点を移したのは10歳頃。早々に、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』でトム・クルーズとブラッド・ピットの娘役に抜擢され、その後も、『スパイダーマン』などで世界的な脚光を浴びた。 私生活では、テレビシリーズ『ファーゴ』での共演がきっかけで結ばれた夫のジェシー・プレモンスとの関係がとにかく順調。アカデミー賞授賞式や『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の特別上映会などでも、仲睦まじい姿を披露した。常にハリウッドの第一線で活躍してきた彼女だが、コロナ禍をきっかけに映画業界からはほど遠いテキサス州に移住。LAの邸宅も売却し、2年ほど休業し、子育てに専念していたようだ。 「オファーされるのは、どれも“悲しい母親”役ばかり。私くらいの年齢の女性には、いい役はあまり回ってこないもの。だから私は『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の役を引き受けたのよ。台本を読んだとき、こんな役は今までになかった! って思ったから」と、米国版『マリ・クレール』誌に語った。 次回作として、キアヌ・リーブスと共演する『エンターテインメント・システムはダウンした』が決定。ハリウッドを離れ家族との時間を大切にしながらも、俳優として型にはまらない役に挑戦し続けるキルステンの活躍は続きそうだ。
2024年4月、LAで開催された『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の特別上映会に、夫とともに登場したキルステン・ダンスト。夫のジェシー・プレモンスとは2015年に『ファーゴ』で夫婦役を演じ、2017年に婚約、2人の子供を授かった後、2022年に正式に結婚している。 ※雑誌『Safari』11月号より
文=岡村ゆか(LA情報)