ゼレンスキー氏「脅迫には屈せず」 プーチン氏の「中枢攻撃」警告を一蹴
ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は28日のビデオ声明で、プーチン露大統領が新型の中距離弾道ミサイル「オレシニク」を使ってウクライナの「意思決定中枢」を攻撃する可能性があると警告したことに対し、「いかなるロシアの脅迫に対しても厳しい対応で臨まなければならない」と述べ、ロシアの威圧に屈しない姿勢を示した。 【写真】ロシア軍による攻撃を受け、ウクライナの首都キーウで地下鉄駅に避難した人々 ゼレンスキー氏は、プーチン氏の発言の背景には、トランプ次期米大統領にロシアの求める条件を聞き入れさせる狙いがあるとの見方も示した。 ウクライナ外務省のティヒイ報道官も「ロシアはミサイルで世界を脅してきた北朝鮮のレベルにまで堕落している」と指摘。「脅迫は和平を導かない。力が必要だ」と述べ、和平にはウクライナの強化が不可欠だとする認識を示した。 プーチン氏は28日、ウクライナが欧米から供与された長射程兵器による露国内攻撃に乗り出したことへの報復として、ウクライナの中枢機関をオレシニクで攻撃する可能性に言及した。(小野田雄一)