夏休みに旅行や夏祭りなどでお金を使いすぎてしまい「家計簿」をつけるのが怖いですが…多分赤字です。家計を立て直すには、どのようにしたらよいですか?
今年の夏、旅行やレジャーなどを楽しみ、お金を使いすぎてしまったという方も多いのではないでしょうか。 収入よりも支出が多くなり、家計簿をつけるのが怖くなっている家庭もあるかもしれません。 今回は、夏休みにお金を使いすぎてしまった場合、どのように家計を立て直したらよいのか、確認していきましょう。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
毎月の収支を確認
家計簿をつけるのが怖い気持ちもわかりますが、まずは冷静に現状を把握しましょう。家計簿アプリのようなもので、毎月の収入と支出を管理している場合、7月や8月など夏の収支を確認してみましょう。他の月と比べて、支出が多くなっていないかチェックします。 「そもそも、赤字になっているのかいないのか、毎月の収支が分からない」という場合は、簡単な家計簿を付けて確認する必要があります。 普段キャッシュレス決済を多用している場合、クレジットカードの引き落とし明細や、電子マネーの利用履歴を見ると、支出が分かりやすいでしょう。収入のほうは、毎月の振込金額をチェックします。 夫婦共働きで財布をバラバラにしている家庭の場合は、それぞれが収支を確認し、情報を共有しましょう。 どちらか一方が、全く貯蓄ができていなかったり、夏のボーナスを自分のものとして使い切っていたり、家計管理に問題があるケースもあります。「共働きだから安心」ということは決してないので、定期的に収支を確認しましょう。
いつも赤字である場合と、夏だけ赤字だった場合
夏の収支を確認して、この7月・8月だけ赤字家計になってしまっていた場合と、毎月赤字となっている場合に分けて、家計の立て直し方法を解説します。 <夏だけ赤字家計となった場合> 夏だけ限定的に赤字になっている場合は、どこでお金を使ってしまったか確認します。 旅行に出掛けた場合は、交通費や宿泊代などが多いかもしれません。いつもより支出が多かったとしても、その分を貯蓄からカバーできており、当初の予算どおりに使っているのならば、問題ありません。一方、カードローンなどに手を出してしまった場合は、直ちに返済する必要があります。 次回の旅行時に参考になるように、使った金額はメモをしておきましょう。そして、また楽しい旅行に行けるように、引き続き貯蓄に励みましょう。 <毎月赤字家計になっている場合> 季節にかかわらず、毎月赤字となっている家計は、今すぐ家計の立て直しが必要です。 赤字を改善するには、1.収入を増やす、2.支出を減らす、3.その両方を行うという3つの方法しかありません。すぐに取り掛かれるものから実践していきましょう。 例えば、今まで専業主婦をしていた妻がパートなどで働きはじめれば、家計にとっては大きなプラスとなります。空いている時間に副業で稼ぐのもおすすめです。 また、支出を減らすためには、固定費の見直しが大切です。格安SIMスマートフォンに変更する、保険の見直しを行うなど、確実に支出を減らせる方法を実践していきましょう。 逆に、毎日の食費を削るなどの小さな節約は、実はあまり大きな効果が得られないことがあります。例えば、1日200円食費を減らしたとしても、1ヶ月の節約効果は約6000円です。毎月払っている保険料をなくす、格安SIMスマートフォンに変更するなど、固定費の削減のほうが、効果が大きい可能性があります。 毎月赤字となっている場合は、自分たちに合った方法で、早急に改善するようにしましょう。
まとめ
夏にお金を使いすぎてしまった方でも、家計の見直しを行えば、すぐに貯蓄できる仕組みを整えることができます。そしてこれから、秋の観光シーズンや、冬のクリスマス、お正月などのイベントでも、お金を使いすぎないようにすることが大切です。 今回紹介した内容を参考にしながら、ぜひ自分たちの収支や貯蓄額を確認してみましょう。 執筆者:下中英恵 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
ファイナンシャルフィールド編集部