トヨタ、アルファード・ヴェルファイアにPHVを初設定 8人乗りの廉価グレード追加で510万円スタートに
トヨタ自動車は、上級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」にプラグインハイブリッド車(PHV)を追加し、2025年1月31日に発売すると発表した。両モデルでPHVを設定するのは初めて。駆動用電池の電力だけで航続できる「EV走行」は73キロメートル(WLTCモード)とした。また、アルファードに8人乗りの廉価グレード「X」を設定し、同年1月7日に発売する。月販計画は計8600台で、アルファードで約7割、ヴェルファイアで約3割を見込む。このうち、PHVは計200台を目指す。 PHVは最上位グレードの「エグゼクティブラウンジ」に設定(アルファード)。ハイブリッド車は7人乗りで前輪駆動(FF)と四輪駆動(4WD)が選べるが、6人乗りで4WDのみとした。パワートレインは排気量2.5リットルのガソリンエンジンにモーターを組み合わせており、システム最高出力が225キロワット(306馬力)になっている。 大容量のリチウムイオン電池は車体中央の床下に搭載することで、広い室内空間を確保するとともに、低重心化で走行安定性を高めた。停止間際の挙動を安定させる「スムーズストップ」制御も新たに採用。快適性を高めたことで、要人を後席に乗せて専属ドライバーが運転する「ショーファードリブン」のニーズにも対応する。 また、ガソリン車とHVの改良に併せて新設定するXは、HVのみだがFFと4WDを用意した。 PHVの価格はアルファードが1065万円、ヴェルファイアが1085万円。HVに比べて、ともに183万~205万円高となる。 アルファードのXは510万円から。FFでは中間グレードの「Z」のHVに比べ、125万円(消費税込み)安となる。