東京エレクトロンの通期、当期益44%増に上方修正
東京エレクトロンは12日、2025年3月期連結業績予想を上方修正し、当期利益を前期比44・5%増の5260億円(8月時点の予想は4780億円)とした。生成人工知能(AI)普及を背景に、AIサーバーやAI搭載パソコン・スマートフォン向けの投資需要を取り込んだ。また、最大700億円の自社株買いを行うことも公表した。 売上高は同31・1%増の2兆4000億円(同2兆3000億円)を見込む。先端ロジックや広帯域メモリー(HBM)、アドバンスドパッケージングの引き合いが増えるとみる。中国向けの売上高比率は「規制などのリスクを織り込み、下期(10月―25年3月)には30%台だと考えている」(川本弘常務執行役員)としている。 また、26年3月期は中国を中心として成熟向け投資は一服するが、DRAM投資の拡大に加え、ロジックファウンドリーやNANDでも投資が増えるとする。 同日発表した24年4―9月期連結決算は増収営業増益だった。