3バック変更でピンチ? 立場が厳しくなった日本代表選手(2)最強の決定力を持つも…。使い所がわからない?
サッカー日本代表は、今月の2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で中国代表とバーレーン代表に勝利。攻撃的3バックを採用し、2戦合計12得点を奪うなど圧倒的な強さを見せつけた。しかし、一部の選手にとってはそれが逆風になった可能性もある。今回は3バックシステムにおいて序列を下げてしまったかもしれない選手を紹介する。
FW:中村敬斗 生年月日:2000年7月28日(24歳) 所属クラブ:スタッド・ランス(フランス) 2023/24リーグ戦成績:25試合4得点1アシスト サッカー日本代表で11試合に出場して8得点と、抜群の決定力を誇っている中村敬斗だが、3バック変更で使いどころが難しくなった印象がある。 中村と言えば、左サイドに開いてパスを受け、自らドリブルでカットインする形を得意としている。そこから精度の高い右足のシュートを放ち、何度もゴールネットを揺らしてきた。 ただ、左サイドの高い位置でのプレーなら重要なオプションだが、ウイングバックとしてはやや厳しい。6月に行われたミャンマー代表戦では左ウイングバック(WB)で起用され2得点を決めた中村だが、このときは三笘薫という絶対的な選手が不在だった。後半に入って守備を固めたい展開であれば、守備力も魅力的な前田大然を投入するのが自然で、攻撃的にいくときも守備的にいくときも、中村を起用する機会はなかなか見つからないかもしれない。 今シーズン、所属するスタッド・ランスでは、主に左ウイングを担当して、これまでリーグ戦4試合に出場して1得点を記録している。スタッド・ランスは右ウイングのレギュラーが伊東純也で、3トップであればこの連係を活かすこともできそうだが、現在の日本代表のシステムにこれを適用するのは困難だろう。
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