【陸上】日本選手権みどころ男子フィールド編/走幅跳・橋岡優輝が2大会連続五輪へ!混戦の走高跳は激しい代表争い、投てきは好記録の予感
やり投はディーン元気が3大会ぶり五輪へ充実
投てきは全体的にハイレベル。やり投は前回82m65を投げて連覇を果たしたディーン元気(ミズノ)が優勝候補筆頭だ。ワールドランキングで出場圏内は確実で、3位以内に入れば2012年ロンドン以来の五輪代表を手中に収める。今季は5月のセイコーゴールデングランプリで81m38をスロー。パリに調子を合わせる構えだ。 2014年から7連覇している新井涼平(スズキ)は好不調の波こそあるが、3月には83m37のビッグスロー。昨年のブダペスト世界選手権に出場した﨑山雄太(愛媛競技力本部)はセイコーゴールデングランプリで80m07を投げている。新井、﨑山、そして小椋健司(エイジェック)もターゲットナンバーから外れ、参加標準記録(85m50)にどこまで迫る投げを見せるか。鈴木凜(九州共立大)、長沼元(スズキ)、清川裕哉(東海大)も食い下がる。 以下の投てき種目は世界大会から遠いのは否めないが、近年は着実に全体のレベルが上がり、記録面・勝負面で楽しめる。 ハンマー投は連覇が懸かる福田翔大(住友電工)にビッグスローの予感。アジア投てき選手権では73m91と、74mまであと少しに迫った。過去4度優勝の柏村亮太(ヤマダホールディングス)との一騎打ちか。小田航平(フクモト工業)、中川達斗(サトウ食品新潟アルビレックスRC)、木村友大(ゼンリン)、執行大地(筑波大院)が上位候補に挙がる。 18mプッターがズラリそろう砲丸投。前回18m42の自己ベスト(当時)で初優勝した奥村仁志(センコー)が今季も18m28リストトップ。19mへ意気込むアツオビン・ジェイソン(福岡大)、2年前の王者・村上輝(日本体育施設)らが有力だ。大学2年の山田暉斗(法大)、幸長慎一(四国大AC)、森下大地(KAGOTANI)も含めハイレベルになるか。 長く堤雄司(ALSOK群馬)、湯上剛輝(トヨタ自動車)、幸長の“3強”の構図だが、日本学生個人選手権で59m95を投げた北原博企(新潟医療福祉大)が一角を崩す勢いがある。山下航生(九州共立大院)らが加わりそう。複数の60mオーバーが見られそうだ。堤が勝てば11度目の優勝になる。 パリ行き、さらには来年の東京世界選手権を占う上でも重要な一戦。4日間、新潟での熱戦の模様はライブ配信されるほか、NHKでも放送される。 ◇パリ五輪代表内定条件 ・参加標準記録+優勝 ・各種目最大3人 ※後日選考の優先順位=ワールドランキングで出場権獲得+3位以内(※早期内定者のいる種目は上位2位) ◇テレビ中継 1日目/6月27日(木) NHK BS18:00~20:00 2日目:6月28日(金) NHK BS 18:30~19:30/NHK総合 19:30~20:42 3日目:6月29日(土) NHK総合16:30~18:43 ※17:59~18:05はサブチャンネル 4日目:6月30日(日) NHK総合16:30~18:43 ※17:59~18:05はサブチャンネル
月陸編集部