序盤戦を戦うセリエA、最初の一歩を間違った足で踏み出してしまったのは…
スクデット争う上位陣に見えた良い兆候と悪い兆候
インテルは与しやすい相手だった開幕2試合で勝点1しか稼げず。伝統や期待、そして今夏も増強した戦力とは裏腹に、出足で躓いた。(C)Getty Images
良い兆候と悪い兆候がすでに明らかだ。開幕から2節までの試合を判断材料としながら、セリエAの優勝争いを左右しそうな注目点を浮かび上がらせる。ユベントスに死角はあるか。その絶対王者を脅かしそうなのは――。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2018年9月6日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― 例年よりも1週早く、8月18日に開幕したセリエA。本稿執筆時点で2節を終えただけだが、すでにシーズンの行方を示唆する最初の兆候が見えてきた。イタリアではよく「良き1日は朝を見れば分かる」と言われる。物事がうまくいく時は最初からうまくいくものだ、という意味だ。これは真実の一面であり、逆もまた真という裏側を持っている。つまり「悪しき1日」の兆候もまた朝から現われる。 良い兆候と悪い兆候――。まずはシーズン
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