盛り上がる転職市場で“なぜか敬遠されてしまう人”の共通点…歓迎される人材になるために不可欠な「3つのオーラ」とは?【エグゼクティブ転職のプロが解説】
コロナ禍前から現在に至るまで大きく伸びているミドル・シニア世代の転職市場ですが、受け入れる企業側から敬遠されてしまう人もいるといいます。その原因はいったい何にあるのでしょうか。本記事では、株式会社経営者JPの代表取締役・CEOの井上和幸氏が、敬遠されてしまう人の特徴と、転職先に歓迎されるエグゼクティブに必要な「3つのオーラ」について、具体例を用いながら詳しく解説していきます。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
ミドル・シニア世代の転職市場は伸びているが…
コロナ前からコロナ禍を経て現在に至るまで、この5~6年、転職市場でもっとも伸び率が高いのがミドル、シニア世代です。 エン・ジャパン調べによれば、2023年の転職者数は2018年比で208%と2倍以上に増加していますが、その中でも50代は2018年比400%と、6年で4倍にまで増加しています。 一方では、企業各社が40代、50代のエグゼクティブを中途採用し積極的に活用したいと思いつつも、現実にはなかなか受け入れがたい理由が存在しているのもまた事実。転職を考えているミドル・シニア世代には、これをクリアすることがスタートラインとなるのです。
敬遠されるミドル・シニア、3つの共通点
「おいおい、そんなやり方でやってるの。前の会社ではこうやっていたよ」。「あー、ダメダメ。そんな考えでは一流の仕事はできないよ」……。 転職であれ部署異動であれ、経験豊富な世代が新しい部署に着任すると、どうしても自分の経験軸で新任部署を見渡し、過去の自身のやり方・考え方に合わないと「それは違う」と思いがちです。 周囲の同僚たちから敬遠されるミドル・シニアには、次の3つの共通点があります。 (1)前例踏襲主義…「前の会社・部署ではこうだった」という人 (2)肩書的・年齢的な上下関係にこだわる…「上から覆いかぶさりたがる」人 (3)前職で失敗して転職してきた、レベルダウンで入社してきた…「負のオーラが出ている」人 (1)(2)ほど周囲の、特に部下となる立場の人たちからしてうっとうしいものはありませんが、一方で(3)も非常にまずいですね。成功体験のないミドル・シニアは周囲に不安を与えますし、率直に言って、自分たちにその負のオーラやツキのなさが感染するように感じられるものです。 これらのワナにはまらないためには、ここから紹介する「3つの良いオーラ」を放つように努めましょう。