盛り上がる転職市場で“なぜか敬遠されてしまう人”の共通点…歓迎される人材になるために不可欠な「3つのオーラ」とは?【エグゼクティブ転職のプロが解説】
いざというときに抜群の精神的安定感を発揮する人
私が幹部採用で支援させていただいたCさんは、某中堅メーカーのマーケティング部長に着任されましたが、入社後、社長や役員、社員の方々から、「Cさんが来てくださって、本当にうれしいです!」と、わざわざ直接フィードバックコメントをいただくような印象的な方です(こういうときに、私たちは支援していて本当に良かったと感じます)。 「Cさんは、常に現場でトラブルや課題が発生すると、『どうした?』『そうか』『大丈夫、こうすればうまくいくはずだよ』と受け止め、温かく冷静に状況判断し、対応支援をしてくれます。もともと人手が十分でない中堅企業の当社では、日々いろいろなことが発生しますが、若手も中堅もマネジメントも自分の目の前の業務で手いっぱいで、これまでなかなかこうしたメンターのような役割を果たしてくれる人がいませんでした。Cさんの加入で、会社全体が落ち着きを取り戻し、業務にしっかり対処できるようになってきました」 「歓迎される人・その2」は、いざというとき、抜群の精神的安定感を発揮できる人です。やはり40代、50代に社長や経営陣、現場が期待したいことは、経験と人間力。これに対してNGなのは、「エキセントリック、ガンコ親父」タイプです。 受け止める、包容力のある人物か、狭量な人物かで、ミドル・シニアが職場に受け入れられるか疎まれるかは大きく変化します。
他の意見ではなく、自分が何をやりたいか自分の言葉で語れる人
私たちが転職相談で話を伺っているときもそうですが、皆さんが平素、商談などでお話ししていても、相手のミドル・シニアが、自分はどうしたいのか、何ができるのかを明確に伝えてくれる方とは取引しやすく、それがない人とは取引しにくい、したくない、と感じるのではないでしょうか(自分がベンダーの立場で、相手が大手企業のお偉いさんというような力関係が存在している場合を除く)。 何を話していても、「会社が」「競合が」「世の中が」と、他の意見を借りてばかりの人には魅力やオーラを感じないものですが、これも大手企業育ちのミドルやシニアが「大企業の組織の論理」に長らく染まってしまっている場合に陥りやすい傾向です。 「歓迎される人・その3」は、他の意見ではなく、自分が何をやりたいかというものをしっかり持っている人。特にこれがない人が経営幹部候補として登用されたり、外部採用されたりすることはまずあり得ません。