金竜顕前国防相「大統領と布告令の内容を話し合った」…尹大統領は出国禁止に【独自】
韓国法務部（省に相当、以下同じ）が9日、非常戒厳宣布で内乱罪の疑いの持たれている尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領に対して出国を禁止した。現職大統領が出国禁止になったことが伝えられたのは韓国憲政史上初めてだ。 【時系列を確認】「非常戒厳」宣布から解除まで何があったのか
法務部の裵祥業（ペ・サンオプ）出入国・外国人政策本部長は同日午後の国会法制司法委員会で、「尹大統領に対する出国禁止措置を取ったか」という鄭清来（チョン・チョンレ）国会法制司法委員長の質問に対し「出国禁止にした。高位公職者犯罪捜査処（公捜処）、検察から（出国禁止要請が）来たと聞いている」と答えた。これに先立ち、公捜処の呉東運（オ・ドンウン）処長も「尹大統領に対する出国禁止申請を指揮した」と話していた。尹大統領は来年2月まで外交日程がないという。 非常戒厳について捜査している検察特別捜査本部は、緊急逮捕された金竜顕（キム・ヨンヒョン）前国防長官から「布告令を直接書いた。尹大統領とも布告令の内容を話し合った」という趣旨の供述を確保したという。金竜顕前長官は、尹大統領に戒厳を建議したことなどはおおむね認めながらも「違憲・違法ではなかった」と言ったとのことだ。検察は同日夜、内乱および職権乱用容疑で金竜顕前長官の拘束令状を請求した。 一方、警察特別捜査団は同日、「尹大統領に対し緊急逮捕を検討している」と明らかにした。また、李祥敏（イ・サンミン）前行政安全部長官、呂寅兄（ヨ・インヒョン）前軍防諜（ぼうちょう）司令官らに召喚調査を通知した。 イ・スルビ記者、兪鍾軒（ユ・ジョンホン）記者
