9億5900万円減額補正を可決 三重県議会、定例会を閉会
三重県議会は19日の本会議で、一般会計から約9億5900万円を減額する12月補正予算などの35議案を全会一致で可決した後、337日間の令和6年定例会を閉会した。令和7年定例会は来月20日に開会する。 県によると、補正予算の減額は、県債の利子が想定より少なかったことが主な理由。県内で出没が相次いでいるツキノワグマの対策費に1900万円を追加したほか、医師の労働時間短縮を支援する費用に2億900万円を計上した。 この日の本会議では、私立学校への助成拡大を求める請願と、飼料価格が高騰する養鶏の維持や発展を求める請願を、いずれも全会一致で採択。これらの請願に基づき、政府への要望をまとめた意見書案も全会一致で可決した。 稲垣昭義議長は定例会閉会後のあいさつで、みえ高校生県議会の開催や多様な人材の議会参画に向けた取り組みなど、一年の活動を振り返った。「来年も議会機能の充実や強化に努め、住民本位の政策決定や監視などに取り組む」と述べた。 一見勝之知事は能登半島地震の発生や南海トラフ地震臨時情報の発表などを振り返り、津波避難タワーの整備や防災アプリの運用といった対策を進めたと説明。来年は大阪・関西万博などに合わせた県の情報発信に努める考えを示した。