サウナ好き建築家・谷尻誠さんが語る!自宅にサウナを取り入れる魅力と実際の活用法、設計のコツまで徹底解説
サウナブーム+コロナ禍をきっかけに「自宅のなかにさまざまな要素を取り入れたい」というニーズが生まれ、自宅にもサウナが欲しい! という人が増えています。そこで今回は、サウナ好きとしても知られる建築家の谷尻誠さんにお話を伺い、サウナ付き住宅の魅力を語っていただきました。 【写真でチェック】自社ビルのなかにサウナを新設した谷尻誠さん流・自宅サウナの楽しみ方 これから家を建てる人や、リノベーションで住宅にサウナを取り入れたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1 谷尻さんがサウナを好きな理由は?
「気持ちよいから。というのが正直なところで、それを読み解いていくと、健康につながったり、デジタルデトックスできたり、火と水と石と木という原初的なものだけで楽しめるということも普遍的で素晴らしいです」 谷尻さんがサウナ好きになったきっかけは、全国のサウナ施設のプロデュースを手掛ける実業家&プロサウナーである“ととのえ親方”こと、松尾大さんとアウトドアサウナを体験したことなのだそう。 以来、キャンプには常にテントサウナを持参、自宅にサウナを設けるだけでは飽き足らず、自社ビルのなかにサウナを新設するまでに至り、“サウナー”の道をひた走っています。
2 サウナ付き住宅の魅力とは?
「わが家でいうならば、夫婦の共通の趣味であり、2人だけで色々な話をするよい時間でもあったりする。茶室のように、身分や性別、年齢などを超えてフラットに入ることができるところもよいですよね」
3 自邸のサウナはどのように利用していますか?
「ドライで、薪をくべて入っています。匂い、音、火の揺らぎを見ているのもふくめプリミティブでやすらぎます」
4 住宅用のサウナにはどのくらいの広さを確保すべき?
「サウナは1.5畳あればよくて、大切なのは天井の高さです。1500㎜くらいにすれば、気積を抑えることができるので、立ち上がりが早くておすすめです。外気浴はゴロンと横になれるスペースが欲しいですね」
5 住宅用のサウナで注意すべきことは?
「やはり熱量があるので、サウナ時よりもサウナ後に事故につながりやすいです。壁面や煙突周りの不燃処理、フラッシングを入念に行ってください」 また、メンテナンスについては「そこまで大変ではない」とのこと。使うたびに簡単な掃除をすることで長く綺麗に保つことができ、煙突掃除は年に1回ほどでよいそうです。