加部究のフットボール見聞録「変わらぬ“大卒”への期待」
法政大の一員としてG大阪を下した一戦でも活躍
ACLのパース・グローリー戦でFC東京の紺野が途中出場。ゲームの流れを変えた法政大出身のアタッカーは、期待の大卒だ。(C)SOCCER DIGEST
攻めあぐむFC東京を活性化させたのは、トップチームで公式戦初出場の紺野和也だった。ホームでのACL、パース・グローリー戦。長谷川健太監督は、59分、磐田から新加入のアダイウトンを下げ、法政大学出身のルーキーを送り込む。 「チャナティップがタイのチーム(ムアントン・ユナイテッド)で豪州のクラブと対戦していて、全然止められなかったのがヒントになった。紺野は狭いスペースも苦にせずプレーできる。期待どおりに流れを変えてくれて、押し込む展開に持ち込めたことで決勝点が生まれた」 チャナティップより3センチほど背が高い161センチの紺野は、すでに東京サポーターの心を掴んでいたようで、ボールを持つ度にスタンドがどよめく。「Jリーグよりアジリティが落ちる」相手を翻弄し、ペナルティエリア内で果敢にボールを奪い取るなど見せ場を作った。 今季のFC東京は、相当な苦戦を強いられると危惧して
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