【選手権】優勝の行方占う「ビッグカード」実現!3回戦第2試合見どころ
1月2日、第103回全国高校サッカー選手権の3回戦8試合が首都圏内の4会場で行われる。ここではそのうち14時10分同時キックオフとなる第2試合の4試合について、見どころを紹介していきたい。 【フォトギャラリー】2回戦試合風景 まずは埼玉県さいたま市の・浦和駒場スタジアム会場から。初戦の2回戦で前回大会覇者の青森山田(青森)に対し、セットプレーで味方同士が輪になって手をつないで回る「トルメンタ」を発動。FW10大森風牙(2年)の2ゴールで見事に撃破を果たした高川学園(山口)は、2試合共に安定感抜群の試合運びで勝ち進んだ静岡学園(静岡)と対戦。2回戦・高知戦ではケガで長期離脱していたJ1川崎フロンターレ内定の右サイドバック6野田裕人(3年)も途中出場して1アシストをマークするなど選手層をさらに厚くする静岡学園に対し、いかに高川学園が粘って自分たちの強みであるセットプレーに持ち込めるかが注目だ。 東京都世田谷区の駒沢陸上競技場会場では、MF14青木嘉宏(2年)の2ゴールをはじめ、計5ゴールと大分鶴崎(大分)相手に攻撃力を誇示した帝京大可児(岐阜)が前橋育英(群馬)に挑む。2回戦では愛工大名電(愛知)に終盤猛追を許し、PK戦で辛くも勝利した前橋育英は、DF2鈴木陽(3年)らの4バックの守備原則整理が必須。状況次第では壮絶な撃ちあいとなりそうな予感も漂う。 千葉県千葉市のフクダ電子アリーナではプレミアEAST4位・流通経済大柏とプレミア王者の大津(熊本)というビッグカードが実現した。優勝候補の最前線にある両校がこの段階で対戦してしまうのはあまりに惜しい思いもあるが、22人が組織的に攻守で関わりゴールへの最適解を探り続けることは保証できる両者。どの選手がではなく、80分間すべてのプレーが見どころになる。 そして神奈川県川崎市のUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu会場には、2回戦で金沢学院大附(石川)から5点を奪った帝京(東京B)が、明秀日立(茨城)との3回戦を戦う。金沢学院大附戦ではMF11堀江真広(3年)が2得点2アシストをマークするなど攻撃が冴える帝京だが、昨年インターハイ優勝の明秀日立(茨城)は2回戦で近大和歌山(和歌山)に1本のシュートすら許さない完ぺきな試合を遂行。GK1重松陽(3年)も最後方に控える鉄壁のディフェンスをいかに崩せるか。カナリア軍団の真価が問われる一戦となる。