セブンイレブン「お店で揚げたカレーパン」がギネス世界記録認定! 累計7600万個以上売れたカレーパン工場に潜入<取材レポ>
「セブンイレブン」の店頭で販売されている「お店で揚げたカレーパン」。一度は食べたことがある人も多いのではないでしょうか? そんな「お店で揚げたカレーパン」が、“最も販売されている揚げたてカレーパンブランド”としてギネス世界記録TMに認定されました! そこで「セブンイレブン」では、8月1日(木)、カレーパンの製造をしている武蔵野フーズ カムス 第2工場にてギネス世界記録公式認定証贈呈式と同時に、メディア向けに工場取材を実施。今回は、大人気の「お店で揚げたカレーパン」ができるまでの様子をお届けします。(取材・文・写真=西門香央里) 【写真】出来たてがおいしそう! ギネス世界記録に認定されたカレーパン工場の様子 ■「お店で揚げたカレーパン」とは? 「お店で揚げたカレーパン」は、新たな定番を目指して、2021年6月より東京、神奈川、東海エリアの一部店舗でのテスト販売を開始。発売直後からSNSなどで話題を呼び、「うちの街でも販売してほしい」などの声が上がり、2022年12月に全国展開を開始しました。今では「セブンイレブン」の看板商品として、誰もが知っている定番メニューまでに。 トライアンドエラーを重ねて生み出された「お店で揚げたカレーパン」の累計販売数は、なんと7698万7667個。この記録が「最も販売されている揚げたてカレーパン」として「セブンイレブン」史上初のギネス世界記録に認定されたのです! 約7600万個も売れたカレーパンは一体どのように作られてるのでしょうか? 気になるおいしいカレーパンができあがるまでを、ちょっとのぞいてみましょう。 ■カレーパン工場に潜入! カレーパンを製造している武蔵野フーズ カムス 第2工場は、パンを作る“製パン設備”、カレールウを作る“加熱設備”、冷凍する“冷凍設備”の3つの設備を完備しています。この3つを1つの工場にまとめることで、ワンストップでカレーパンを作り、出荷することができるのです。 まず最初に案内されたのは、カレーパンの“キモ”にもなるカレールゥの製造エリア。部屋に入った瞬間からスパイスの香りが! 大きな釜にカレールゥがゆっくりと煮込まれていました。 カレールゥに使われているスパイスは、約30種類以上もあるそう。 このスパイスに、あめ色になるまで炒めた玉ねぎなどの野菜と、赤ワイン、ブイヨンを加えてじっくり煮込むことで、野菜の旨みを凝縮したカレールゥに。煮込み時間は70分ほどで、この釜では1000個分のカレールゥが一気に仕上がります。 できあがったカレールゥは、香りや風味が損なわれないうちに、パン生地で包む工程に。パン生地は機械で均等に丸められ、伸ばされていきます。次に伸ばした生地に冷やしたカレールゥをつめて、コロンとした丸い形に。ここまですべて機械で完成するんですよ。1時間に3500個を包むということで、あっという間です! カレールゥを詰めたパン生地は、特製のパン粉をつけて発酵室へ。室温49度くらいで約1時間発酵することで、ふんわりもっちりした生地に仕上がります。 発酵し終えたカレーパンは、フライヤーで189度で4分間揚げられると、熱々のカレーパンの出来上がり! できあがった熱々のカレーパンは、冷却室で80分ほど常温で冷まします。タワーのような機械にカレーパンがずらりと並んだ様子は圧巻。その後、冷凍室へ運ばれ、30分間冷凍したあと、お店に出荷するために2個ずつ袋に詰められて完成です。 あとは、全国の「セブンイレブン」の店舗に冷凍のまま運ばれ、店頭で揚げられたあと、最高においしい「お店で揚げたカレーパン」が私たちの手元に届くのです。